「恵ちゃぁん」
「めこちゃん」
「めみみちゃん」
母が私を呼ぶ声が聞こえる。
「最高に幸せ」
「娘と一緒に居られるのが一番幸せ」
「こんなに幸せでいいのかしら?」
母は、常々言ってました。
弟がなくなるまで、
叔父夫婦のところへ養女になっていた私を、
母はいつも心配してました。
「お母ちゃんのところに生まれて、
苦労させてごめんね」
「もっといいところに生まれればよかったね」と。
そんなことはありません。
私は、母の元に生まれて、本当に幸せです。
母がいろいろな出会いをくれました。
人の優しさを教えてくれ、
素晴らしい感動をいっぱい与えてくれました。
もし生まれ変わることがあるとしたら、
私はまた母のところに生まれたいです。
母からこんな娘は嫌だって言われちゃうかもしれないけど。
泣き虫な私ですが、
母の泣いちゃダメっていう声も聞こえます。
頑張れないけど、頑張らなくっちゃ!
そして…
母に伝えなくてはならない言葉。
「お母ちゃん、ありがとう」