何気なく自然に顔をあわせていたみんなも、いつしか誰かがガンバって呼びかけないと集まれないようになる。
仕事を抱え、家庭を築き、それぞれの悩みを持ち、それぞれの喜びを知る。
あれからだいぶ時間は経ったけど、その後はどうなんだろう。
ほとんどのみんなは遠くそして離ればなれになった。
会えるのは、いつもの顔ぶればかり。
『みんないつか笑いあって、会える日がくる』って、誰かが言っていたけど、その日に近づいているのだろうか、遠ざかっているのか。
今日、わたしは激しい雨にうたれて、びしょびしょになりながらも、始発に乗りこんだ。
この雨がふりやんだら、暖かくなるんだろうね。
人によって春の訪れも、意味をかえる。
また季節はめぐって、はじめから。
窓ガラスのむこうの世界は、うっすらと蒼さをおびていく。
太陽はまだ見えないけど、この蒼さもいい。
「答えをださない」、それも一つの答えで、じっと曇り空を見つめながら、くるべき『時』にそなえる。
いま言えるのは、
それだけ、
ただそれだけ。