2023年も引き続き円安が続いている。
貿易赤字も膨らんでいて、なかなか円を買う要素が見当たらない。
よく、購買力平価の観点からみるとドル円相場は1ドル=約80円くらいって言われているけど、もうそんなレートは遥か遠いくらい離れてしまっている。
じゃあ、この先数年したら(アメリカのFRBの利上げが利下げに転じたら)円高方向に向かうのか?っていうと、それも疑わしい気がする。
で、色々調べていたら、自分が薄々感じていたシナリオが見つかった。
JPモルガン・チェースの資料↓
要約すると、
①海外から見た日本円の価値は下がっていて誰も買わなくなっている
②経済合理性よりイデオロギーが優先される社会
③実行為替レートはいずれ平均回帰する
④反転の方法は2パターン考えられ、1つは1ドル=80円に戻ることだが、この可能性は低い。
日本の物価水準がアメリカに近づくことで実行為替レートが維持される
資料を見て、やっぱり、インフレが継続して物価上昇が続くことで平均回帰していくんだって納得した。
ビックマック指数ってよく経済指標でも使われるけど、実行為替レートが平均回帰していくと日本のビックマックは780円くらいになるらしい。
日本はGDP比債務残高も高いし、インフレにして借金の価値を目減りさせるって1番政府にとっても良いシナリオだ。
本当にどれだけ資産防衛しても、頑張って働いても、将来物価がどんどん上がる世界に突入すると現時点での労働収益の価値が否定されるような気がして、気持ちが暗くなる。
年金暮らしの親世代の人達は今後、みんな本当に文化的な生活を送り続けられるのだろうか?
そこはよくわからない。
そして、今この状況で自分がしていくべきことはやはり外貨を持つことだと思う。
FXってレバレッジかけてハイリスクみたいなイメージがあるけど、ある程度レバレッジをかけてドル円とユーロ円を持つ。
そして利子分をもらいながら、長期で持てる数量を調整していくことが必要な気がする。
新nisaが始まって株式を優先するか悩みどころだけど、今の自分の感覚としては外貨、若しくはGoldで持つ方が正しい気がする。