両親がそろそろ終活を始めたみたい。
まだ、病気になったり動けなくなっているわけではないけれど、そうなる前にできることから少しずつやっていこうという雰囲気が感じられる。
真面目な両親だとつくづく思う。
昔、両親が若かった頃、リタイア後の田舎暮らしに憧れて田舎に土地を買っていた。
結局その土地には別荘等も建てず更地?のままだったみたいだが、結局、定年退職してもその土地に移住することはなかった。
私達夫婦に譲ろうか?という打診を受けたこともあったが、なんせ他県で高速を使うような田舎で利用価値が思いつかなかった。
土地の隣の家の方から買い取りの申し出があり、かなり安い価格だが譲ったそう。
保険関係も引き落とし口座の変更、受け取り人の変更等、色々書類を書かされた。
私の加入している医療保険の1つは、学生時代に母が掛けてくれたもので、結婚後もそのまま支払いを続けてくれていた。膠原病になってしまったので、今後、自分が希望する保険に入ることは難しいだろうし、母が契約してくれた保険を継続するしか選択肢はない。
そして最近知ったのだが、高齢者で認知症と診断されてしまうと、家族でもお金の管理が出来なくなるらしい。
成年後見人というのを選任しないと、医療、福祉のためであってもお金を引き出して使えなくなるみたい。
両親がどれくらいの財産を持っているのかはわからないけれど、銀行の貸金庫を契約してて、そこに大切な書類を置いているみたい。
エンディングノートみたいなのがあるのかな?
わざわざ、見に行くまではしないけれど、自分たちの老後のこと、何かあった時の対応を整理してくれているようだ。
自分の事でいっぱいいっぱいになっていたけれど、両親も確実に老いていっていて、親孝行しなくてはって焦りも出てくる。
今は結婚しなくても、子供を産まなくても、価値観は尊重される時代だけど、やっぱり自分は両親に孫を見せてやりたいって思ってしまう。
終活に取り組む年齢になっても、孫を見せてあげられないことが、本当に心苦しくて少しストレスにもなる。
夫がもっと計画的で、また経済的に余裕のある家庭に生まれていたら違う結果だったんじゃないか、こんなにも時間とお金を無駄にすることはなかったんじゃないかって、更には自分は病気にもならなかったんじゃないかって暗い感情になることもあるけど、最終的には時代のせいもあるよねって納得させている。
明るい未来を想像できるような日本の社会じゃないから、生涯未婚率も上がっているしこれだけ今少子化が深刻になってきているんだと思う。