時計のステンレス②(904L) | ウォッチ ホリック watch holic  

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好きな言葉は「ひげゼンマイ」(笑)。横浜と渋谷にある時計ショップ「COMMON TIME」と               横浜元町が本店のジュエリーショップ「CHARMY」の社長のブログです。


皆さん、こんばんは。



さてさて、昨日からのステンレススチール

(SS)講座の続きになります。


昨日は、316Lというブライトリングやパネライ、

ゼニスなどに使われているSS(ステンレススチール)

の話をしましたが、今日はもっと凄いSS

の話をしたいと思います。


え????


もっと凄いものがあるの???


そうです。

あるんですね。


昨日お話しした、316Lは、

通常の304にモリブデンという物質を加え、

更に、炭素の含有率を低く抑えた

物だというお話しをしました。


そして、今日お話しをするのは、

ロレックスが使っている904Lという

スーパーステンレススチールの話です。



数字だけ見ても、凄そうな数字ですね。(笑)



316Lの鉄の含有率は、67%だという

話は昨日した通りなのですが、この904L

の鉄の含有率は、約50%です。


ということは、もはや「スチール(鉄)」と呼ぶ

には、限界までに鉄の比率が低いわけです。



そして、316Lでは、18%だったクロムが、

904Lでは19~23%へ、ニッケルが12%→

23~28%へ、モリブデンが2.5%→

4.5%へ変更になっています。


更に、数字の後についているLが示す

ように、更なるローカーボンつまり低炭素化

を実現しています。


このことからも解るように、

316Lよりも、海水や硫酸、塩酸にも強い

ものになるわけです。


この素材は、極めて特殊性の高い化学

プラントなどで使用されるものだというから、

驚きものの、希少性なのですね。





ちょっと、良く解らなかったという方の為に、

簡単に、まとめさせていただきますね。




ロレックスの使っているステンレススチールは、

めちゃめちゃ凄いっていうことです。(笑)




それでは、明日は金とプラチナ講座の

第一回目になりますので、

楽しみにしていてくださいね。



え???

楽しくないって????(笑)




→時計のステンレス①(316L)について




PS、車のマフラーのステンレスにSUS304とか

   404とかありますが、時計の304と

   近い素材なのでしょうか????

   詳しい方の情報を募集します。(笑)






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