みなさんこんにちは!
COMMON TIMEららぽーと東京ベイ店です
クリスマスの期間大変多くのお客様にご来店いただきました
もう一気に年末、年越しムードですね!
ららぽーと東京ベイ店は年末は31日まで、年始は1日から元気に営業いたしますので、皆様のご来店を心よりお待ちしております
そんな中で今回は、“ローターの世界”
地味・・・。
いえいえ!
そんなことありません
各ブランドが、それぞれこだわりを持って作るローターの発展は機械式時計の面白いポイント
そもそも「ローター」とは、回転錘(かいてんすい)とも言い、ゼンマイを巻き上げる錘のことです
手でいちいちゼンマイを巻き上げなくても、身に着けていれば重力によってローターが回転することでゼンマイが巻き上がり、時を刻み続けてくれる夢のようなシステム。これが自動巻きやオートマティックと呼ばれる時計です。
その歴史は古く、1770年ごろまで遡らなければなりません
半回転以下から半回転になり、そして全回転式片方向巻き上げや全回転式両方向巻き上げへと進化してきているのです
今回は、ローターのバリエーションとその特徴についてお話ししたいと思います。
まず最初はこちら!
「センターローター」
タグ・ホイヤー CAl.ホイヤー01
オーデマ・ピゲ Cal.1212(ジャガー・ルクルトCal.920)
ヴァシュロン・コンスタンタン Cal.1120QP
最も多く採用されるセンターローターは、回転軸が中心にありムーブメントの約半分を覆うタイプ。
ハイクラスになると、装飾が派手になったりスケルトナイズされとても見ごたえがあります。素材も一般的なスチールでは無く、より比重の重い22kのゴールドやプラチナ、タングステンなどが採用されることがありますね!
物によっては意匠により、ムーブメント全体を覆ってしまっているローターもありますが、構造は半月タイプのローターと一緒です。
次がこちら!
ムーブメントの中に小さなローターを組みこんだ「マイクロローター」
有名なのは、ショパールのL.U.CやパネライのP.4000、パテックフィリップの240等ですね
パテック・フィリップ Cal.240
パネライ Cal.P4002
ムーブメントの中に組み込まれているので、自動巻きでありながらムーブメントを薄くすることが出来るうえに、薄くても受けを厚く作れるので剛性も高くでき、とっても優秀
小さいローターが勢いよくクルクル回る様子はとってもかわいらしいです
最後がこれ!
カールF.ブヘラ Cal.A1000
ヴァシュロン・コンスタンタン Cal.3500
一見するとローターの入っていない、手巻きの機械式時計に見えますがその実自動巻きなんです
この「ペリフェラルローター」はムーブメントの外周を回転する仕組み。
カールF.ブヘラのA1000系やA2000系がもっとも有名です。
現行の機械式時計では透明なシースルーバックが標準仕様と言っていいくらい増え、裏側からの見栄えも非常に重要になっています。
ジャガー・ルクルト Cal.362
自動巻きをペリフェラルローター方式にすれば、ローター自体が存在していないかのように見え、ムーブメントが遮られずに隅々まで見渡せるのです
また、厚みを抑えられるのも魅力ポイント!
まだまだ掘り下げられるテーマですが、今回はこれくらいに。
ムーブメントを薄くするのか、丈夫にするのか。効率重視なのか、美観にこだわるのか。
またはどちらもなのか。
ブランドのこだわりが現れるパーツの一つがローターなんですよ
ローターの面白さが少しでも伝われば幸いです。
ではでは