桜、咲クをみて考える3・11 | 山梨市日和♪~みんなでやるじゃん~

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山梨市を「大好きなまち」にする会 根津和博のブログです。
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根津記念館 春の特別企画展!!
「桜、咲ク~テキスタイルアーティスト古屋絵菜の世界」
におじゃまして来ました。
NHKの大河ドラマ「八重の桜」のタイトルバックになった
ろうけつ染めの桜は圧巻の一言で
布地に生えるしなやかで生命感溢れる花の余韻に
戊辰戦争や大震災の故人を偲ぶ大作でありました!!

実は私・・・知る人ぞ知る江戸彼岸一本桜のマニアなのですが・・
もともと桜は国の象徴の花であり、
コノハナノサクヤヒメにも譬えられる美しいものであります。
木の花・・つまり桜をさす言葉なのです。

地球上で一番長生きする生物は植物であり、
杉が一番ですが、
江戸彼岸も神代桜に代表される2000年を超える樹齢を誇ります。
近年は染井吉野など交配されて成長を促す桜が多いため100年ほどの寿命のものを良く見かけますが、
もともと里にある江戸彼岸やウバヒガン、山桜の一本桜は、
なき骸に供えて植えられていました。
つまりお墓の目印であり、故人を忘れない日本の和の精神に息づいているといえます。

ちなみに八重の桜は、一説に石部桜ではという声があります。
石部桜は福島県会津若松市にあり、
白虎隊で知られる飯盛山の裾にある石部治部大輔(戦国大名葦名氏の重臣)の屋敷跡にあります。
そのため石部桜と呼ばれ、樹齢約600年、
大きさは、樹高11m、枝張り19m、
根元から8本の幹に分かれており、
ヤマタノオロチを連想させるその樹姿は、
希に見る幹枝で豪壮なものです!!

まさに八重の花弁ではなく八重枝の桜です。

話は変わりますが、今日は3・11
東日本大震災から3年の月日が経過いたしました。
2月末時点で、震災による死者は1万5884人、
現在も未だ2633人の方が行方不明のままであり、
発見された遺体のうち97人は身元が判明していない現状であります。
また、全国で約26万7000人が仮設住宅などで避難生活を余儀なくされています。
更に、避難生活による体調悪化や過労などが原因で亡った方は、
1都9県で、3048人にのぼり、
福島県にいたっては1671人で、
津波や地震による死者を越える惨事となっております。

たくさんの方の人生があの日を境に変わり
様々な3年を過ごしてきたことと思います。

私は一つ確信を持っていることがあります!!
それは、先の見えない日本という国ですが・・
東北で被災した若者の中から
立ち上がり
成長し
必ず!!日本を立ち直らせてくれるリーダーが生まれてくると思っています。
幼少期に経験したとてつもない災害が
逆に混沌とした未来を乗り越える和の精神を育んでいると思ったからです。
だれかのために助け合う
和の精神を持った日本人だからこそ
必ず復興できると確信しております。



最後に散る前に見せる八重の桜の刹那な表情を見ながら連想した
私の好きな灰谷健次郎さんの詩をおくりたいと思います。

「あなたの知らないところにいろいろな人生がある」

 あなたの人生がかけがえのないように

 あなたの知らない人生もまたかけがえがない

 人を愛するということは知らない人生を知るということだ

東日本大震災で亡くなられた方のご冥福と一日も早い復興をお祈りいたします。