お昼ごろ、たまたま会った地元の商工会青年部の副部長さんから声をかけられました。

「今度、商売のディスカッションをする会をやるから、その時に講師に呼ぶよ。このままだと地元の商売は全部だめになる。その中で青年部が飲んで遊ぶだけのグル-プになってちゃいけないから皆で勉強しあいたいんだ」

地元ですし、私自身青年部の活動にかかわっているだけに、嬉しい一言でしたが、同時に思ったのが

「やっと尻に火がついたんだな」

ということ。

それでも、尻に火がついていても気がつかないよりは100倍ましです。


前回の記事で「気持ちを攻めにシフトする」と書きましたが、今世の中に不景気感が蔓延しているのは事実です。

先日も博多のクライアントさんが

「天神の人の少なさにびっくりした」

とおっしゃっていましたし、それ以外にも人の動きの鈍さを語る情報はいたるところに転がっています。

山口でも似たようなもの。


その中で「仕方ない」で終わらせるのか「このままじゃダメだ」と危機感を持つのか。

この意識の違いが、来年以降さらに重要になってきそうだな、と感じています。


ちなみに、今の不況の(表面的な)正体は市場の縮小です。

元々飽和していた市場が縮小を始めています。

その中では今まで「これをやれば売り上げがあがる」といったアクションが「売り上げを維持するのに精一杯」という結果になる現象が起こりえますし、実際に起こっています。


その状況で売り上げを維持するためには、既存客の数を先ず確定させることと、売り上げを伸ばすためではなく、売り上げを維持するためにシェアを拡大することが必要になってきます。

もちろんシェア拡大と言いつつも、これからは「精一杯やって維持か微増」ですし、だからこそ無理なシェア拡大路線は自分の首を絞めます。


でも、この「維持か微増」というのが重要で、会社経営の仕組みとして「維持と微増」の中できちんと利益を出し続けていれば、そこから次が生まれます。

さらに今後、今までと全く違うスタンスの中で新しいビジネスが生まれる可能性があると思っていますし、それが可能な方はそちらに転換することも必要になってきますが、その場合でも、その時にきちんと利益が確保できていることが大条件になるでしょう。


しかし、こうやって書くとなんとなくわかると思いますが「維持と微増」になんの夢もビジョンも感じられない人は、これから先は気持ちの上でも行動の上でも厳しくなるでしょう。

そうではなく、現状で例え大きな拡大や急成長を望めなくとも、やるべきことを積極的に実施していくためには、もう一度「なぜこの商売を自分がやっているのか?」を問いかける必要があります。


単純な夢を描く時代は終わりました。

これから先は、自分の商売に向き合う気持ちを、今以上に問われます。

私の表現でいえば、軸のあるなしが、さらに問われます。


今、多くの経済評論家が「成長ではなく成熟を意識する必要がある」と語っています。


私もそう思いますし、だからこそもう一度考える必要があります。

「なぜこの商売をやっているのか?」
「なぜ自分がこの商売をする必要があるのか?」

その問いの答えを持たない人には、これから先の商売は辛いだけかもしれません。

なぜあなたはその商売をやっているのですか?


その答えを持って、商売をして下さい。





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