時は199X年‥‥

もとい

2020年7月1日

皆さんはこの日がなんの日かお忘れでしょう?

え?覚えてるって?

じゃあ、せーのでいきますよ。

せーの!



あー、違います違います。木下優樹菜さんが活動再開した日ではありません。

いや、再開した日ではあるけれども6日に引退しているのでね。それではなくて。

レジ袋が有料化された日であります。


3年前のその日、私はコンビニを訪れたのです。

例によってコーヒー牛乳、スパゲティナポリタン、シュークリーム、ブラックサンダーをカゴに入れレジへ。

レジでファ◯チキも頼んでみたりして。

レジの上に大きな貼り紙。ってかラミネートして上から吊るしているのでイヤでも目に入る。

『レジ袋不要な方はお声掛けください。』

なるほどね〜。今日から有料だもんな〜。

有料化だけど、今までどおり袋に入れてくれるんだね。

んで要らない人だけが事前に声を掛けると。

どこの店でもそういう取扱いなのかな〜。


マイバックを持っていない私。

会計を済ませます。

『ありがとうございました〜』

剥き出しのままの商品を前に対峙する私とバイト店員。

沈黙 

おや?どうやら今日を境に、世の中は私の知らない世界線に突入しているようだ。

こんな大量の商品を素手で持ち帰るわけにはいかない。

ここは少し闘ってみよう。

「あの〜、レジ袋が不要な時に声掛けるんですよね?」とラミネートを指差す私。

するとバイト君は笑いをこらえながら
『お客様〜、今日からレジ袋。有料化なんですよ~』とニヤニヤ。

いや知ってるわい!そこじゃないだろ論点は!
なんだ!なんなんだ一体!
レジ袋の有料化がここまで世界を捻じ曲げているというのか!?


『今日だけオマケですよ』と袋詰めするバイト君

「あ、ありがとうございます」

その日のコーヒー牛乳はいつもより少しだけ苦かった。