ジロウ:こんばんは。よろしくお願いします。今日のテーマはお花見です。
タロウ:もうそんな季節ですか。時の流れは早いですね。
ジロウ:確かにね。あなた行きますか?お花見とか。
タロウ:絶対行きませんね。そんなに暇じゃないですし、そんな暇あったらパチンコ行きます。
ジロウ:最悪ですね。二度と言うなよお前。
タロウ:え?なんでパチンコが最悪なんですか?別に悪い事じゃないでしょ。勝ったってお菓子に変えて近所の子供達に配るだけですよ。何がイケないの?
ジロウ:そうなんや。
タロウ:お前、まさかパチンコ屋で勝つともらえる特殊景品をたまたま同じ敷地内にある店で買い取ってるからって、そこで換金してんちゃうやろな。
ジロウ:全部言うてもうてるやんシステム。ほどほどに楽しめよお前は。
タロウ:まぁ負けたら台叩き割るけどな。
ジロウ:それがあかんねん。あとお前が子供にお菓子配るのも少し犯罪のニオイしてイヤやわ。
タロウ:トリックオアトリート。ヘヘヘ。
ジロウ:きもちわる。みんな逃げるやろ。そんなんええねんお前。お花見楽しいでしょうが。行きましょうよ。
タロウ:そうかな。気分のらんな〜。何が楽しいのやろ。
ジロウ:なんでやねん。彼女に弁当とか作ってもらってさ、公園かどっかで…
タロウ:お前の彼女の弁当なんて毒見せずに食えるかボケ。どこの公園行く?
ジロウ:絶対行かんわお前と。何サラッとヒドい事言ってんのよ。
タロウ:あれ?傷付けないように言ったつもりやったけど。逆にオブラート包み過ぎたかな。彼女の弁当不味い言うとんねん。で公園どこ行く?
ジロウ:イヤ、オブラート無いやん。内臓丸見えやねん。
タロウ:公園は…
ジロウ:公園を決めようとすんなよ。行くわけないやんこうなったら。
タロウ:だってあれだろ?お前の彼女ってヒップホップ好き過ぎて、歯全部金歯にした子やろ。
ジロウ:…可愛らしいやないか。
タロウ:目の白目にタトゥー入れてるんやろ。
ジロウ:個性的やないかい。
タロウ:耳たぶのピアス拡張し過ぎて、今スタッドレスタイヤはめ…
ジロウ:ルッキズム!お前の話は差別的で大問題やで!個性として認めなさいよ。
タロウ:ルッキズムとは違うと思うけどな…弁当も個性的そうやからイヤやわ。どうせ鼻くそ食ってんねやろ。
ジロウ:急にシンプル悪口言うなよお前。
タロウ:やめとけよ鼻くそ塩分高いねんから。腎臓悪なるで。
ジロウ:いや、経験者やんけ。お前や気持ち悪いの。いっつもでっかい鼻くそはみ出しやがって。
タロウ:結局ね、お花見の何が楽しいわけ?
ジロウ:皆で桜見ながら、お酒飲んで、それだけで楽しいやんけ。
タロウ:あー、お前イチゴに練乳たっぷりかけるタイプやろ。
ジロウ:またお前めんどくさい事になりそうやの!練乳はまぁ普通にかけますよそりゃあ。
タロウ:だからお前はイチゴじゃなく練乳が好きやねん。練乳舐めときゃええねん。
ジロウ:はあ。
タロウ:でも練乳好きとは言えないから、イチゴ好き気取ってるだけやねん。
ジロウ:おれ、イチゴ好きって1回も言うてへん。
タロウ:つまりお前は花見が好きなんじゃなくて、みんなで飲みたいだけやねん。居酒屋でも行っとけ、このイチゴ泥棒が!
ジロウ:なんでそこまで言われなあかんねん。口は災いの元やで。
タロウ:ちゃんと歯磨きしてるわ!
ジロウ:口臭の事いうてないねん!ほんなら聞くけどな!お前は刺身に醤油つけへんのかい?
タロウ:どっぷりつけます。
ジロウ:ほらみてみんかい!同じ事やないかい!
タロウ:そうです。だから私は花見に行かないと言っているんですけど。
ジロウ:ん?えーと…刺身に醤油つける人はお花見行かないんだっけ?
タロウ:何そのたとえ?わかりづら。
ジロウ:お前や。始発お前やねん。
タロウ:すみませんレフリー、冷やし中華にマヨネーズどっぷりつけて食う人はバーベキューには参加しても良いですか?
ジロウ:辞めろ、このルールブック作ったのお前やで。
タロウ:なんか鼻ムズムズするな。ティッシュ持ってないか?
ジロウ:無いわ。やめろよ、鼻くそやろどうせ。
タロウ:でっかいのついて無いか見てくれよ。…花見だけに。
ジロウ:なにこのへんなオチ。もうええわ。