あれ?何かブツカッタ?
と思った瞬間、足元から『終わらない歌』のイントロが流れ始めます。
クラス全員がこちらを見ます。
足元からの名曲と反比例して、教室の水を打ったような静けさ。
先程まで親友だと思っていたT君は、事件をスペシャルリングサイド席で観戦。恍惚の表情。
今、牛乳瓶を割った容疑者は2名に絞られている。
肘が当たった私。
瓶を置いたM子ちゃん。
さすがに『T君が話しかけたのが悪い』とするのは無理がある。
そして実際肘に当たった私の方が分が悪い。
これから私とM子ちゃんのギルティなすりつけバトルが開催されるのだ。
恐怖に足が震える。
鼓動が高まる。
しかし私は知っている。
先手必勝だと。
私は立ち上がる。
そして叫ぶんだ。
クラス中に聞こえるような大声で