口から栄養を摂取できない方の栄養管理の方法で経静脈栄養(高カロリー輸液)というのがあるのですが、
そういう患者さんでは『微量元素』が欠乏することがあるため、輸液製剤に混注する製剤が3種類販売されています。
セレンという微量元素は、そういう方のための『微量元素製剤』にも含まれていません。
① どんな患者さんにセレンを補充しなければいけないのか、一般的に全く認知されていない。
② 医師が指示をした投与量の700倍と報道されているが、必要量も、製剤としての投与至適量も一切コンセンサスがない
③ 一般の医療機関では、患者さんに処方すら出来ない
④ 欠乏症も、中毒症も、文献的には知られているが、実際に患者さんを診た医師は世界中にも皆無に近い😱
ということで、この報道は、医療過誤事件ではなく、、人体実験をしたら患者さんが死んでしまった、という『殺人罪』に問われるべきものです😓
ちなみに、欧米のサプリメント(マルミチネラル等)にはセレンが含まれていますが、
経口摂取できる健常者の場合、腸管粘膜が通過バリアの役目をするので、急性中毒などの心配はまずありません🖐
欧米の栄養学的には、セレンは心臓病の予防や、男性機能の維持・向上に有効とはされていますが・・・
〔出典〕
[京都新聞] 濃度700倍に点滴調剤、患者死亡 京大病院が医療ミス
〔m3よりの情報シェア〕
ボクが医学部を卒業する遙か昔のこと…
いまでもご出身の先生方とお付き合いのある『全国学生医用工学研究会』(全ME研)にて、
当時、とっても可愛がっていただいていた大先輩から、研修医も終わっていないのに(💦)、B医科大学の産婦人科の助教のポストのオファーをいただきました。
その当時から、B医科大学産婦人科(分娩部)では、出産の全例に無痛分娩を施していました。
年間数千件の出産のうち、事故は1例もありませんでした。
当時の医療技術水準ですら1件も事故が無かったのに、近年の事故多発はどうしてなのでしょうか…?😓
いろいろ検討の結果、本当に有り難いそのポストについては丁重にご辞退申し上げましたが、
あれから数十年…
現在抱えている案件も含めて、分娩中の医療過誤訴訟の鑑定には、これまで数件携わってきました。
新たな依頼を受ける度に
「分娩は怖いなあ〜 女性は偉大だなあ〜」
と思いつつも、
事故の多くが、冷静に分析すると、
起きなくても良かった、人為的なケアレスミスや、施術者の見識の甘さ=勉強不足 が原因だという認識に帰着しています。
(−_−;)
いやあ〜… ひどいのなんのって😱
大出血している妊婦さんが救急搬送されてきたのに、血液検査もせずに、そのまま分娩させて、気がついたら母体が心肺停止しました、なんて事件すらありますから😱😱😱
(天下の国立病院で起きた実際の事件です💧)
自動車の運転免許を取得したときに、
「クルマを運転する怖さを、一生忘れてはいけない」
と教わりましたが、
同じように、
医療者は、ヒトの生命を預かっているという怖さを忘れてはいけない
と、つくづくと思う次第です。
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〔出典〕m3は医師専用SNSですので、原文から以下に引用します。
★ 無痛分娩、順天堂大を提訴 死産、母親も一時心肺停止 特定機能取り消し要求へ
事故・訴訟 2017年9月19日 (火)配信共同通信社
https://www.m3.com/news/general/557918
順天堂大順天堂医院(東京)で2015年、麻酔を使って出産の痛みを和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」の際に子宮が破裂して死産になったのは医師らの過失が原因だとして、入院していた女性と夫が病院を運営する学校法人と医師らに計約1億4千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが18日、代理人弁護士への取材で分かった。
女性自身も一時心肺停止となった。無痛分娩を巡っては、麻酔後に死亡したり重い障害を負ったりする事例が相次ぎ、厚生労働省が実態把握を進めている。
順天堂医院は高度な医療技術を提供する「特定機能病院」の承認を受けている。夫婦の訴訟代理人を務める貞友義典(さだとも・よしのり)弁護士は19日、承認取り消しを求める書面を厚労省に出す方針だ。
提訴は15日。訴状によると、女性は15年2月4日、第1子の女児を出産するため順天堂医院に入院。知らない間に陣痛促進剤を投与され、6日に体調が急変した。その日のうちに心肺停止状態に陥り、死産となった。
医師らは、自然に陣痛が来た状態で陣痛促進剤を投与し、子宮が強く収縮していたのに、麻酔で痛みが消されたため破裂の兆候を見逃したと夫婦は主張。嘔吐(おうと)などの異変があったのに必要な検査や対処を怠り、子宮の全摘出で妊娠や出産ができなくなったとしている。
この陣痛促進剤の添付文書には、陣痛が強くなりすぎ、胎児が仮死状態になったり子宮が破裂したりする恐れがあると記載されていた。こうしたリスクについて事前の説明はなかったという。
順天堂医院は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
夫は取材に「妻が強い痛みで意識を失い、早く帝王切開してほしいと訴えたのに、一向に対応してもらえなかった」と話した。
※無痛分娩(ぶんべん)
出産に伴う陣痛などの痛みを麻酔で和らげる分娩方法。脊髄と背骨の隙間に背中側からカテーテルを挿入し、麻酔薬を継続的に注入することで下腹部の痛みをブロックする「硬膜外麻酔」が一般的。母親の体力が消耗しにくいことなどの利点が注目され、日本産婦人科医会によると、分娩全体に占める割合は2014年度が4・6%、15年度が5・5%、16年度が6・1%と年々増えている。一方、10年以降に無痛分娩で出産した女性のうち14人が死亡している。
〔出典〕
無痛分娩で死産の女性らが順天堂大を提訴 一時心肺停止に陥り死産 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/170919/afr1709190003-n1.html
〔産経Bizからの情報シェア〕
なかなか良い視点だと思います。
もう15年前になるでしょうか? 精神科クリニックに非常勤勤務している頃、
いわゆる「引きこもり」の児童・青少年の社会復帰に、アニメやゲームを活用して、かなりの治療成績をあげていました。
「引きこもり」「ニート」など社会不適応の方々に共通しているのは、
【自我の脆弱性がある】
ということです。
つまり、「自分が自分であるという意識が希薄」なんですね。
我が国の最大の文化輸出品のひとつと言われているアニメ作品には、多分に「自分とはなんぞや」「自分の存在価値」「生きる意味」など、青年期の課題に関する考察が含まれています。
ボクも当時これを活用したわけですが、当時爆発的に増えるだけ増えて一向に解決が見えない「引きこもり」「ニート」の中学生を学校生活に戻したところ、
横浜市立中学の校長・副校長・進路指導主任・生活指導主任・担任・副担任がクリニックに押しかけてきて、
今後の対応を教わりに来たものでした😅
しかしながら、精神疾患全般に言えることなのですが、
あらゆる精神疾患の治療過程は3段階に分類されます。
① 苛まされている苦痛を明らかにすること
② 苦痛を丁寧に、段階的に取り除いてあげること
③ 「自我の成長」を促すこと
この3つの段階は、いわゆるノイローゼや恐怖症のような、神経症圏の疾患だけでなく、統合失調症や鬱病のような、遺伝的素因の関与が論議されている疾患等も含めて、全ての精神科診療に共通しています。
自分がアニメやゲームを、患者さんの社会適応に活用してきた経験から、この記事を見て思うのは、
果たして、それだけで「自我の成長」には十分なのだろうか?
という問題です。
段階の①や②は「精神科医」あるいは「心療内科医」の熟練した経験から丹念に行う診療行為ですが、最終的に患者さんが社会復帰する際には、③の「自我の成長」がどうしても必要になります。
きっかけを与えることは必要で有効な手段だけど、患者さんの自我が未熟であればあるほど、よりきめ細かい手助け、専門的な介入が必要になる、というのが、ボクの経験からの印象です。
【出典】
当事者すべてがウィンウィンに 隠れた心の病、ゲームで治療 ヒカリラボ創業者に聞く - SankeiBiz(サンケイビズ)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170919/bsg1709190500001-n1.htm


