貝原益軒の女大学は、
『和俗童子訓』巻5の「女子ニ教ユル法」が原本で
当時の本屋が通俗簡略化して出版したものと見られている。

益軒の原文が結婚前の女子教育を17か条に分けて説いたのに対し、
女大学は字数を3分の1に減らし19か条に分け、
まず女子教育の理念、ついで結婚後の実際生活の心得を説く。

一度嫁しては二夫にまみえぬこと、
夫を天(絶対者)として服従すること等々、封建的隷従的道徳が強調される。

益軒には敬天思想に基づく人間平等観があり、それが原文の基調となっていたが、
『女大学』ではすべて捨象されている。