今日は投資ではなく、公務員の話をしますが、
お付き合いください。
日本には『高級官僚』と言われる人たちがいました。
その職務は
「主として政策の企画立案を行う」仕事に従事する。
つまり
通称「国一」、国家一種合格のキャリア組の官僚であり、
これが地方自治体だと
上級職の試験をパスした人たちのことです。
高級官僚は専門知識を備え
その時その時の社会問題に取り組み、
問題解決策を政策立案し、実行する。
そして政治家は
官僚の作った政策の穴はないか
民意を吸い上げて議論する。
明治以降
文字どおり「国家の屋台骨」として、
この国のあるべき姿を形作ってきた官僚たち。
(※政治家はいるだけであり、政治家が作ったのではない)
これらの人たちを
世間は尊敬の対象とし、かつては「お役人様」と呼び、
昔はなりたい職業でもトップでした。
「東大に行き、国一に受かり、大蔵省に入る」
これが昔の時代のエリートの典型でしたね。
それゆえ
高級官僚のなり手の側も、
高い専門性は当然のこと、
品格と正義感、仕事への誇りを求められていました。
これこそが、高級官僚と言われる所以です。
◎なぜ高級官僚は変わってしまったのか?
しかし、
大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ事件などが
明るみに出た平成の時代からは世の中が変わりました。
官僚は「批判される対象」になってしまいました。
特に最近は
厚労省の統計不正問題や財務省のセクハラ問題。
昨年は
森友・加計学園の忖度問題。。。
その根底にある問題は
「高級官僚に求められる役割が政策立案ではなく、
政治家を忖度することにすり替わったから」
これに尽きると思います。
本来ならば今、直面している社会問題の解決策を
政策として提言する組織だったのに、
「批判されること=失敗とみなされる」風潮のために
批判を極端に恐れるがあまり、
政治家、、、
つまり
首相や大臣、あるいは知事や市長などの首長の意向を
十分に汲みとれる能力ばかりが重視され、
政治家に擦り寄る能力が優れた人が出世するという
変な組織に変貌してしまったのです。。。
「世のため、天下国家のため」に政策を考えるのではなく
政治家の意に沿った『その場しのぎの対応策』を考える。
また最近顕著なのが
「総理が!」「首長が!」とその意向を後光にして
関係部署に忖度を要求する。
こんな小役人ばかりの集団になってしまっています。
政治主導と政治家はカッコつけて言いますが、
所詮、付け焼き刃の知識しかない政治家。
365日専門知識を深めて勉強している官僚の知識には
絶対に勝てません!
それゆえ両者の関係は
「任せること」「いい意味での放任」が大事なのです。
リーダーシップと称した政治主導・官邸(首長)主導が
今の忖度文化や小役人化を助長したのは明らかです。
◎国のあるべき姿」を作り上げられるのは官僚だけです!
悪いが、『統計不正問題』なんて
そもそも一々、企業を訪問して調査する必要があるのか?
全てネットで完結する時代なのに
それにどれだけの価値があるのか?
間違いはあったものの、つまらない問題で揚げ足をとるなと
マスコミや有識者の発言を見ていると思います。
それよりも
「天下国家のあるべき姿」
これに正々堂々と真正面から取り組んでほしいと
強く感じます。
これこそが
高級官僚に求められている本当の仕事なのですから。
先輩、後輩の皆さん!
期待しています。
正直、毎日会うのは
頭の悪い政治家、政治屋。
あるいは
収入が少なくなり、ワガママばかりいう老人ばかりと
毎日接するためにやる気を失い、
崇高な志を失いかねない日々だと思います。
でも!!
明治時代の官僚がそうだったように
「国のあるべき姿」を作り上げられるのが官僚なのです。
崇高な誇り高き仕事だと思います。
不夜城のごとく、
夜中まで電気が消えない官庁や県庁。
世師(よっしー)もかつては
毎日夜中1時に毎日帰っていました。。
ブラック企業以上にブラックな職場ですが
皆さんの頑張りが世の中を支えています!
この国のあるべき姿を変えれるのは
皆さんだけです。
期待しています!
そして
このブログは頑張る公務員の方を応援し続けます!