ライフ!
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15才

彼はいつも真ん中を歩くのが好きだった。そうして星空を仰いで、まっすぐな道を並んで歩く。山が切り開かれた無駄に広い道路は並んで歩くのにはちょうど良い幅だった。

時おり遠くから聞こえる車の音に耳をすませながら、煙草の煙をおもいっきり吸ってゆっくりと吐き出す。

そして重なる足音

星の明かりも届かない静寂

木々を揺らす風たち

やがてやってくる夜明け

神様はどこへ行ってしまったのだろう、僕たちを置いて‥


「大人たちはみんな狂ってる」と彼は言った。

それなら、このままどこか遠くに行ってしまおうか
朝が訪れる前に‥




「15才」