Shut Up and Read | Woke Up In the Beautiful World

Woke Up In the Beautiful World

女優・モデル・音楽…美しいものは世界を救う!!
主に海外モデルを中心に紹介します。

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今回(有無を言わさず)紹介するのは音楽雑誌/サイトTime Out香港版での2008年11月のカイリーのインタビューです。
43歳のポップゲイシンガーなんてどーでもいいからモデル情報書きやがれ馬鹿管理人なんて思ってる人も少なくないようですね。
お黙りやす。
わたくし読者の戯れ言になど耳を貸すような生ぬるい管理人じゃあ御座いません。2012年はサッチャーの如き鉄の女で行くんです。
オーストラリアから上京しマドンナのコピーだと叩かれたりインコ呼ばわりされたり元彼が死んだり浮気されたり貧乏ライブツアーしながらも荒波に揉まれ四方八方から翔んでくる矢をかいくぐって10歳年下のホットなスペイン人モデルを取っ捕まえたポップディーバのインタビューでもお読みなさい。
不死鳥カイリー。火に投げられても何度も生き返りまする。なんと恐ろしいこと。


Interview:Kylie Minogue』 November 2008
Source & Credit:timeout.com.hk
Translate:Mia


ツアーで回る都市は自分で決めるんですか?それとも元々決められたところを回るんですか?
―今年のツアーで回っているところはいつもと同じ都市だけど、今までに行ったことのない場所なんかは自分で決めることもよくあるわ。ツアーの終盤でも私のツアーにかける情熱を汲んでくれて、他の都市への公演が決まったりもするの。南アメリカや中国でやりたいと言ったら、マネージャーとスタッフがスケジュール調整して入れてくれたわ。とても楽しみにしてる。

ツアーで訪れた都市はきちんと見て回ったりできるんですか?
―ツアーの悲しいところはそこだけなのよ。長い間各地を回っていると…本当に、訪れた先を見て回ったりはあまり出来ないけど、肌で体感しているし、他の所より多く時間を過ごす場所もあるわ。

しかもいつも休日ですよね…。
―そうなのよ、自分に言い聞かせなきゃいけないことよ。今までのツアーは好きな所ばかり回ってきたから、その度に罪悪感に苛まれるわ。観光地にミュージアムにレストラン、ここにも行ってないしあれも見てないわ、ってね。だから“ツアーに来てるの、観光じゃないのよ”って自分に言い聞かせるのよ。

最近インスパイアされたり影響を受けるものは何ですか?影響を受けるものは昔と変わりました?
―常に身近にあるものを想像するわ。周りで掛かってるレコードや、アートを見ること、音楽、ショー、テレビ、ミュージアム、何でも…インスピレーションの源に終わりはないし、全く予想してなかったものから着想を得ることもあるわ。

多くの人があなたからインスパイアされていますが、今ハマってる女性歌手はいますか?
―リアーナ、スウェーデンのロビン、エイミー・ワインハウスの大ファンよ。Ting Tingも大好きだわ…。

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(右)カラーパンツも何のその (左)ダンスリハへ。



乳癌を乗り越えたことは人生やキャリアへの見方をどう変えましたか?最もポジティブになったことは何だと思いますか?
―物事の考え方が今までとは変わるし、今を大切にして生きるようにならざる得ないし、そのときに本当にやりたいことに集中せざるを得ないわ。それからなるべくそうしようと思ってることなんだけど、自分のやりたいプロジェクトに多くの時間を費やすこと。こういった経験をした人の中には、捨てるという選択をする人達もいるわ。仕事を辞めて好きなように生きるの。その点私は何を続けたいのかが再確認できた。いつも簡単にいくことばかりでも楽しいことばかりではないから、揺らいでしまうでしょう。何がしたいのか、信念がより確かになったのよ。

恐らくあのときまで、ずっと健康で丈夫な生活だったからではないですか?
―えぇ、あらゆる部分でショックだったと言えるわ。

将来的に長く歌っていこうと思いますか?それともある程度良い時期のところで止めようと思いますか?カイリーもシャーリー・バッシーのように、70歳のになっても歌い続けます?
―もしくは、また違う可能性もあるわよ!よく友達とふざけて言ってたのよ、私も17匹の猫を飼ってダンスシューズやお気に入りの物でいっぱいのショッピングカートを押しながら道を歩くお婆さんになるかもしるないわって。それでこんな風に(よぼよぼのお婆さんの声で)“昔はカイリーだったのよ”って言いながら、孫たちを困らせるの。“もういいから、おばあちゃん。歌は聞きあきたよ!”ってね。
まぁ、わからないけれど。つまり、人生には予想外で曲がりくねった物事が付いてくるし、この先何か間違えたり躓いてしまうことはあるはずだということ。だけどクリエイティブであることが私の持ち味だから、クリエイティブな分野で何かをしてると思うわ。

この長いキャリアの鍵は何だと思いますか?
―答えるのがとても難しいけれど、きっとリスクを冒してきたからだと思う。上手く行ったこともあれば、全く上手く行かなかったこともあったけど…。

上手く行かなかったこととは?
―間違いなく、(自分が制作に参加した)映画2作は作らなきゃよかった。当時は何を考えていたんだか。本当に、出来ることなら地中深くに埋めておきたいわ。だけどそれも今までのプロセスの一部なのよね…(キャリアの)鍵は継続だと思う…。

具体的に、恋愛関係や私生活でプライバシーの侵害に遭ったことはありますか?
―特にどういう風にとは覚えてないわ。こういうことは持続的にコントロールすることが大事。私がこの業界にいる間にも有名人やカメラマン、パパラッチのタイプは変わったし、沢山の雑誌が出てきたわ。昔とは多くのことが変わって、仕方ないことだと受け止めてからはずっと楽になったわね。
初めてそういうことを経験したときは毎日家の周りをフォトグラファー達が行列していて、“何の騒ぎなの、何が起きてるのよ、私に捜索願いでも出されたの?”って思ったわ。ずっと彼らと格闘していたのよ。でもそのうちに、そこには何のストーリーもなく、ただ彼らはそこにいるだけでどこかに離れることはないってわかったの。パパラッチをうまく対処し始めたのはそのときからね。


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「(アメリカ人のポップ歌手と違って)奇抜なのはパフォーマンスのときだけで、普段は至って普通です」とのこと

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御仏蘭西の血が流れてますからね(厳密には流れてませんが)。


あなたが20年前キャリアをスタートさせたときのメディアがどういう感じだったのかを思い出しましたよ。今のようにフォトグラファーが間近に押し寄せてくるようなことはなかったですもんね…?
―そう、そうそう、その通りだわ。今は盗賊みたいよね。しかも若い子ども達なのよ!ああいう子ども達って…学校も卒業してないんじゃないかしら、みんなデジタルカメラを持っていて、使い方も熟知してるのよね。昔は数人の男の人達が36コマしか撮れないフィルムカメラを持って茂みに隠れていたから、どこに行ったら撮られるか色々気を付ければよかったの。だからそうね、(パパラッチの進歩は)私達の社会がどこまで来ているかを反映しているとも言えるわ。

挑戦したいことは何ですか?
―ミュージカル映画をやりたい。ロニー・スコッツ(ロンドンの有名なジャズ歌手)小さなクラブで限定的な小さなことをやりたいし、ドレスコードのある小さな小さな場所で何かやりたいわ。スーツを着てなきゃ入れないような所で、自分の曲を色んな編曲で歌ったり、すごくスタンダードな何かをやったり。

そのために既に交渉してます?
―そう、何年か前に会場や曲目リストを考えたりし始めたんだけど、どういうわけかその話は“困難すぎる”リストへ入ってしまったのよ。でも少しの間話が浮いているというだけで、時期を見て実行するつもり。

もう歌うのにウンザリする曲はありますか?今でも「Can't Get You Out of My Head」や「I Should Be So Lucky」のリクエストが多いですか?
―えぇ、リクエストは多いわ。地球最後の日に歌いたい曲は「I Should Be So Lucky」だと思ってたときもあったけど、今は手を加えすぎてオリジナルからどんどん遠ざかっちゃってるのよ。私の声を細かくカットして、“I‐I‐I‐I‐I‐I‐I”ってリミックスしてるくらい。楽曲をいじってるんだけど、すごく楽しいの。それに「Love At First Sight」や「In My Arms」「In Your Eyes」といった自分で作詞をした曲になると、“ワォ、何て素敵なの、みんな私に続いて歌ってくれてるわ”って嬉しく思う…だからとても感激だわ。(ライブで歌うのは)疲れるしチャレンジングだけど、興奮するものなの。



小さなどこかで小さな何かをやりたいという漠然としてそうでしてないプランについて述べてますが、2010年の夏には完全アウェーのニューヨークのウォーターミル・センター(学生や新鋭アーティストの活動の場みたいなとこ)でミニアコースティックライブしたり、去年もカイリーミュージカルの話が出たりって、まだまだ諦めてないみたい。