曲の良さと高い演奏力 FLOWER FLOWER | チャーリーのファボミュー

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このブログはチャーリーが聴いた音楽の中で「これは良い!」と思った作品やアーティストを書き留めています。勢いのある旬な音楽を好むため自ずと若手中心になっています。たまに映画についても書いています。

ホントにイイ音出すよ、このバンドは、、、


FLOWER FLOWER


ようやく届いた2ndアルバム

スポットライト


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実に3年と3ヶ月待ったことになる。


その間ミニアルバムやEPのリリースはあったもののyuiのプライベートも忙しく、バンドとしての活動も途絶えたりした。

ファンとしては首を長くした枯渇状態に待望のどしゃ降りといったところだ。



スポットライト

フルアルバムというと近作シングル曲を混ぜ込み新曲は半数程度で濁すやり方が今の日本の主流となっているところが、全12曲が未発売音源(ライブでは演奏されている)という力の入れようだ。


mafumafusacchanmurajunによる巧みな演奏が素晴らしいサウンドを作り出しているところは変わらず、今回はバイオリンやサックスのゲストミュージシャンのクレジットもあり、フラフラらしいアヴァンギャルドでノイジーかつ叙情的な美しさは前フルアルバム「実」以上に振り幅が広がりバンドとしての成長が感じられる。




そして、yui

当初の金髪も辞めマネキンの頃の長い髪も切り、何だか吹っ切れたようなスッキリとした顔をしている。

YUI時代の鬱積した気持ちを歌ったと思われる「コーヒー」を改めて音源に入れ込んだところからも “もう大丈夫” と前を向く清々しさが感じられ、母となった心境をダイレクトに歌った「産声」からは本物の愛情を実感した決意のようなものも感じられる。

ラスト「日常」では辛い体験をしたyuiだからこそ言える苦しんでいる人達へ向けたメッセージのようにも聞こえる。


FLOWER FLOWER結成時の初デモとなった「パワフル」が収録されているのも嬉しい。特に1曲目「命」の余韻が長く、いきなり始まった時は鳥肌ものだった。


他にもアンビエント風味たっぷりの「あなたと太陽」や毒っ気ある歌い方の「地図」、これまでになかった可愛い曲の「アイス」やリードトラックの「時計」など、どれも曲がイイ!


おまけの聴きどころとしては「踊り」の344秒、yuiによるグラスクラッシュが鮮やかに割れ散っているところかな(笑)


名盤の誕生ですね。


325日から全国8ヶ所を周るリリースツアーが開催され、59日にはZepp Tokyo追加公演も決まったみたい。

未だチケットが残っていたら観たいな。



FLOWER FLOWER オフィシャルサイト