購入から1ヶ月以上経ったので、そろそろロレックスマラソン(?)の成績を発表する。

 06月頃から、デパートでの買い物ついでにたまにロレックスにも入ってみている。今まで全く興味がなかったので人生初。いわゆる「マラソン」という程でもなく週に1-2回のペースで、オフィシャルサイトに掲載されている正規ブティック4店舗を3回づつくらい見学した。並行店や中古屋は初めから除外。

 最初に各店舗一周完了した際、多分ココだろうなと思った店舗で購入できた。何となく居心地の良さを感じただけなので、特にこれといった根拠はない。

 ※店舗側は、どこでいつ何が買えたという情報を公表することを好まないようなので、更に時間が経ってから品名を公開したい。

 私は過去にロレックスの購入履歴はなく、デパートの外商も使っていないし(彼らはエルメス同様ロレックスに対し全く力がない)、カードのコンシェルジュデスクも使ってない。購入者による紹介などもない。来店時にロレックスもしてない(1つも持ってない)。完全ゼロスタート。

 下記はある店舗での購入までの履歴。

 1回目:ショーケースにはほとんど商品がない。近くにいた女性スタッフに欲しい品を伝えると、即答で「申し訳ございません」という返事だった。喋ったのは10秒くらい。

 2回目:同じくショーケースから更に商品が減っていた。入口に冴えない男性客が2人並んでいたが、イチバン後ろに列ぼうとした私に近寄ってきた女性スタッフから「どうぞぉ」と微笑まれ、なぜか先客を飛び越えて店内に。ついた女性スタッフ(1回目と異なる)に欲しい品を伝えると「確認して参ります」「申し訳ございません」という返事だったので、「予約はできないんですよね?」「はい、申し訳ございません」「入荷連絡もダメですか?ヒマなので30分以内に駆けつけますが(笑)」「こちらから入荷のご連絡というのができませんで」というやりとりをした。滞在時間は1分半くらい。

 3回目:ショーケースはいよいよ限りなくゼロに近づいていた。ついた女性スタッフ(1,2回目と異なる)はちょっとだけ役付きかなという雰囲気で、欲しい品を伝えると「確認して参ります」「申し訳ございません」だったので「じゃぁまた来ますねー」と去ろうとしたところ、「ご希望のお色などもしお決まりでしたらお聞かせいただけますでしょうか」と来た。

 アレは好きじゃない、コレは好きじゃないとかなり除外した。

 そして値上げの予定について話があり、「入る可能性があるとすれば過去の事例から●●〜△△曜日あたりのお昼以降」と教えてくれた。その時の“熱視線”で悟った。デートに誘われるか(笑)、もう私に売ることを決めたんだなと。

 ※この曜日や時間帯は各店舗(仕入れる代理店[問屋]ごと?)で異なるようなので、あまり重要でないだろう。東京は日新堂、グロリアス、ホッタ、フタバと代理店が4系統あるっぽい。

 他の店舗も含め3周し、最後(4週目)はこの店舗に絞った。

 4回目:ショーケースは相変わらず空。若い女性スタッフがつき、決まっていたかのように(文字盤の色が第二希望だったが)ほぼ希望通りの品が出てきた。その後はサクッとカードで一括決済したにも関わらず、取扱や保証、購入制限期間の説明、駒調整などを含め40分くらい時間がかかった。

 ※ということから、閉店時間の1時間以上前に入店した方が良い。時間に余裕がない場合は、品物があっても出さない可能性がある。「あります」となった途端ATMに行く必要のある人はできれば1時間半前に。クレジットカードの限度額が低い人は要注意。

 4回とも時計は何もつけずに行ったし、エルパト(エルメスパトロール)組よろしくロレックスへの愛は全く語ってない(笑)。それどころか「時計を見る必要のない人生を送ってきたので、フォーマルディナーの時だけ宝飾時計を付ける程度」とさえ語った。

 他の店舗も同様にショーケースはほとんど空っぽで、「入荷がありません」か「確認してきます」「申し訳ございません」のみ。

 ステンレスやコンビなど、割と手が届きやすい価格帯(200万円以下)の商品は、購入規制対象外の品も含め在庫があってもショーケースに飾ってないことを確認した。

 最も低価格のオールステンレスが一番人気があり入荷数もそこそこあるそうだが、いわゆる金無垢の400万円超の品は入荷数自体が少ないそうなので、支払い能力のある層のパーセンテージを踏まえると競争率としてはあまり変わらないのかもしれない。

 よって常にルパンが去った後のように、空っぽのショーケースのまま。必然的にデフォルトが「申し訳ございません」(基本的に断る)というスタンス。

 ※最近はいくつかの店舗で、サンプルを飾るようになった。つけてみることはできないそうなので、模型かもしれない。

 転売対策なのか、そこから転じて新しい販売方法に移行したのかワカラナイが、とにかく客が商品を指さして「これください」という古典的な販売方法ではなく、商品は裏に置いておき、その時その場の何かで決定している様子。客との会話は「商談」というより“面談”だろう。ショーケースの中にあるのに売らないと客と揉めるからというのもあるだろうし、どっちが先だと客同士がケンカになっても困るし。

 いつ出てくるかもワカラナイので、クレジットカードの利用限度額はしっかり空けておく必要がある。足りない分を現金で払うこともできるし(通常カード2枚に分けての決済はダメ)、全額現金で払う場合も含めATMに走ったとしても、1日に引き出せる上限額が設定されており、初期設定では20〜50万円というケースも多い。かといって日常的に数百万円持ち歩くのも物騒。

 そこで私はデビットカードのクレジットカード機能をすすめたい。どこの銀行も用意していて無審査で発行されるし、キャッシュカード一体型も多い。限度額は口座に入っている預金額。1,000円しか入ってなければ1,000円しか切れないし、2回払いとかボーナス一括払い等は一切できないので、飽くまで即時決済用。
 ※一般的に不正利用防止のために上限を設定する機能がついているので、数百万円の決済を行う予定がある場合は事前に確認し解除しておいた方が良い。

 ポイントの還元率で見れば、ソニー銀行のタカシマヤプラチナデビットがオススメ。言うまでもなく、デパート店舗で当該デパートカードで決済したとしてもロレックスはポイント優待対象外だから、通常1%のカードの決済ポイントやマイルしか選択肢はないため、タカシマヤプラチナデビットの2-3%(外商版なら年間500万円まで3%)は大きい。

 話は戻って、引き渡し時の駒調整と保護シールを剥ぐのは必須らしい。新品のまま転売する人が多いんだろう、そこは会話したがらず否応なしに進めていく感じだった。

 最後はロレックスのショッパーの上から別の紙袋に入れて「物騒なので」と渡された。

 ↓ロレックスのテーマカラーがグリーンだと初めて知った(笑)。

 もちろん今も昔も私はロレックスというキャラではなく、かといって転売すれば買った側がメンテナンスに出して真贋を確認するだろうことから、すぐにロレックス側にバレると推察されるので、だったら目先の転売益を得るよりも、購入実績を積み上げていくことでこの先何が得られるのかを長期的に観察していこうという考え。

 このくらいの人気商品は世界的に見ても他にエルメスのバーキン&ケリーくらいしかないので、欧州勢が得意とする最新のブランディングと販売手法を学ぶ環境を整えるという意味でも、長く付き合う方が利益が大きい。

 ロレックスには購入制限期間があるので、そろそろエルメス(バーキン)にも参戦しようかという気分。


via Charlie's Intelligence
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