先月も書いたが、03月に買ったバーキン1号にはレインカバーが付属していたが、06月に買ったバーキン2号にはついてなかった。尋ねてみたところ今年06月からなくなったそう。ケリーも同様。1号も2号も国内エルメスブティックで購入した。

 

 ビニールをなくそう(マイクロプラスチック汚染対策、脱炭素)の一貫のようだが、エルメスが止めても余所(サードパーティー)から発売されるだけなので、エルメスは「うちは付けてない」と言える(問題が移動した)だけな気がしてならない。

 

 レジ袋を有料化したところ、ゴミ袋を購入する人が増加したように。

 

 ただ、他のブランドと比べてエルメスの雨カバーは安っぽい造り(笑)だったので、あまり積極的に活用したい代物ではなかったことから、別途購入する人が多いよりは、いっそエルメスが止めた方がビニール消費量が減るという意味では理に適っている(笑)。

 

 デパートもショッパーにかける雨カバーや、雨の日に出す傘用のビニールを無くす動きがあるが、ショッパーが雨に濡れて底が破れて抜けて商品を落として割った・壊れたとか、雨の日に店内で滑って転んで怪我したとかに対するクレーム対応や保証・補償費がコスト増となり、いずれテナント料に転嫁され、それが販売価格に乗って来て、最終的には消費者がそのコストを負担することになる可能性も考えておく必要がある。

 

 裁判になって保証・補償の対象外と認定されたとしても、例えば傘用のビニールカバーを廃止したことで床が濡れ、子供が滑って転んで怪我した・死亡したとなると「子供の命はビニール代より安いのか」みたいなことを言い出す人が必ず居て、社会的に(世論として)責任を問われ印象を悪くするし、滑って転んで店内の展示物を壊したり落して汚したりした時に、どっちのせいなのかといういざこざも厄介だろうと思う。

 

 結局はデパートや店側が滑りにくい床への貼り替えなどを強いられ、それがコスト増となり、将来的には消費者に跳ね返ってくることになる。

 

 マイクロプラスチック汚染対策を急がなきゃいけないのは事実だが、それに代わる素材の開発も急ぐ必要がある。脱炭素も兼ねると石油由来でないものということになるが、その辺の“点”(素材)ビジネスはMade in JAPANの出番なのかなと思う。