何となくどこの店舗もエルメス前の行列が減り、店内も割とすっきりしている気がする。最近。

 

 2枠目を消化し今年は“上がり”という顧客も多いだろう時期でもありつつ、参戦した昨秋と比べても落ち着いている気がしつつ。

 

 過熱のペースがあまりにも早かったのでただの息切れか。

 

 はたまたコロナ禍明けで税務調査が本格再開し、エルメス製品を経費として申告していた人達が青ざめている最中か。

 

 パンデミックで海外組が閉じ込められていたこともあり、ピークは去年だったんじゃないかと思うが、特に世間のエルメス熱が変わらないのだとすれば、もしかすると前稿の領収書の件や、身分証の提示を求めるようになったことが関係しているだろうか。

 

 エルメスで領収書の話をしたことがないので、領収書の分割に対応していたかどうか知らない。会社の経費にしないと買えない(買わない)ケチな経営者・自営業者は結構いる。自分の給与で個人的に買おうとすると、給与額を高く設定することで所得税率が上がるから。

 

 もし身分証だけの影響なら、相当転売屋が潜んでいたということになる。身分証がないと枠ありバッグが買えないならいわゆる“実績”を積み上げてもしょうがないので、店舗に行くこともなくなるだろう。

 

 あれだけ転売店(専門店?)に新品の在庫があるんだから、言うまでもなく正規顧客(特に上得意)の中に転売事業関係者がいる。

 

 ということから、身分証が必要になった10月02日以降に枠バッグを買った人達は、新しい基準をクリアしている現行クリーン系(笑)だと言え、エルメス業界も顔ぶれが変わるかもしれない。