母と。
イオンシネマは月曜日、1,100円で映画を1本観ることができます。ほんとなら1,800円でしょ? なので、差額(+α?)で、パンフレットを買っています。ワタシ、すぐ忘れるし(^_^;)v でもパンフレットって、値段以上の価値があるなと、毎回感じますヨ。
テレビドラマの放映は2019年04月からだったのですね。(我が家ではギリギリ、テレビ東京系列のチャンネルを受信できないのですよ! あと2kmほど東に家があったら映るのに、ブー!)
我が家では今、BSテレ東で再放映されているのを観ている途中です。まだ6話目までしか観ていません。しかし我が家はいまだにテレビガイドを定期購読しておりまして。先月の終わりに届いたテレビガイドの表紙が、まさにこの映画。巻頭特集もこの映画、で、ドラマのあらすじ、去年のお正月に放映された2時間スペシャルのあらすじも掲載されていて、ちゃんと「予習」をしてから観に行きました。
感想。
・ドラマより少し重いナ、というのが一番に感じたことです。特に大事な人の「死」について、深く考えさせられるエピソードが随所に描かれていました。
・梶芽衣子さん(わたしの中では永遠に「おまささん」。『鬼平犯科帳』のイメージが固定されているのです(^_^;))の気持ち。とてもよくわかりました。ケンジには好感は持てるけれど、息子のパートナーとしては……ネタバレはここまでにしておきます。そんなエピソードもあったためか、映画の終わりの頃、
「この2人が結婚できたらいいのになぁ」
と強く感じました。
だけど、結婚したらしたで、同性婚ならではの問題、というか様々な障害や壁が現れそうだし、男女間の結婚でも、「いつまでもラヴラヴ」ってわけにはいかないから、入籍したところで永遠に安泰な関係、ってわけには行かないんダロなーという妄想も。
・最後のほう。スーパーで、いつも無表情に指をさすだけの女性店員さんが、微笑むシーンが1つだけあって、心が和みました。
・シロさんが、ホームレスの男性の弁護を請け負うことになります。その男性とガラス越しに対面するときにも、あまり直接的ではありませんが、社会が抱える問題の一端を突き付けられた気になりました。チャンカワイさん演じる弁護士さんが、案外ポリシーのある弁護士さんなんだなと、意外な一面を確認することができました。
・嫉妬するシロさん。珍しい! そしてかわゆい♪
・山本耕史さんと「ジルベール」(竹宮恵子先生に謝れ! (^_^;))の関係。相変わらずシロさんたちを振り回してくれて、おもろいわぁ!
従妹が、原作を全部読んでいる、ということを、おとといの夜知りました。原作ではレシピまで載っているとか!
その話を聞いていたから、パンフレットに、劇中に出て来た料理の調理方法が載ってないかなーと期待したのですが(まあわたしが料理をするかどうかは別として)、載っていませんでした。残念!
その従妹から聞いたのですが、従妹の夫やその友人の男性(40歳前後)は、この映画に拒絶反応を示す、のですか? でも男性のまんが雑誌に連載されている(た?)まんがなんでしょう? 確かに主人公たちはゲイだけど、従妹やわたしの感覚では、この作品は「料理まんが」にカテゴライズされるよなーということで意見が一致したのですけどねぇ。
あと。余談になりますが、同性愛者についてのわたしの意見。(そういうことについての観た人の考えが、押し付けられているわけではないのに、はっきりとしてくる点は、このドラマなり映画の物語の造りの、とても優れた点だと感じます! スゴい!!)
台湾では近年同性婚が認められましたよね。台北に1か月半ほど滞在したことがあるのですが、しょっちゅう、手をつないで歩いている若い男性を見かけました。とても自然でした。わたしも、違和感を覚えることはありませんでした。なので、女性の同性愛者に関しても、全然アリだと考えています。
ただ。三島由紀夫の「豊饒の海」3部作のうちの第3巻『暁の寺』では、女性同士の性行為のシーンがあります。ミシマらしく、「これでもかぁ!」ってほどに、濃厚でネチっこくって、クドくって、それだけに自分が別の女性から愛撫を受けているような感覚に陥りました。
そのくだりを読んで、疑似体験のような感覚になったとき、
「ムリ!」
という感覚がありました。
わたしは若い頃から性格が男っぽく、男友だちからも、
「お前レズビアンやろ?」
と断定的疑問文を投げかけられたことさえあります。それはそれで別にイヤな気はしなかったです。
大学時代は女性の親友に、恋愛感情に似たものを感じたこともあります。でもあれは今思えば、わたしなりの「母性本能」のようなものだったのかなぁ? 彼女はわたしより遥かに頭が良くて美人で、男らしい女性だったんですけどね。「保護本能」だったのかなぁ?
映画中の梶芽衣子さんみたいに、どうしても同性愛を受け入れられない人はいると思うし、いてもかまわない、かもしれません。否定はしません。だけど、もっと自然に受け入れられる時代が来て欲しいナ、偏見のない時代が来たらいいのにナ、と願わずにはいられません。
ひいては。
わたしの友人で、まあ「W不倫」をしている人がいます。旦那さんとは長らく別居していて、旦那さんは別の女性と一緒に暮らしています。友人は、同居はしていないものの、恋人がいます。彼女の話を聞いていたら、
「もっと自由に、好きな人同士が一緒にいられることが一番自然なのになぁ」
と感じます。
「結婚」という法制度がいいのか悪いのか?
……。
なんか考えるのがめんどっちくなってきました(^_^;)
ま。ドラマ(たぶん原作も)と同じで、おだやかーに深いことについての問題提起をしてくれる、良質な映画でございました。(かーちゃん、途中でチョコっと寝てたケドね(^_^;) 不届き者ぉ!)
