
このパンツ、心からの、一瞬の、「気分」、「雰囲気」をたいせつに、
企画をスタートしました。
なにも考えずにカラッと穿ける、ばっくっと穿けるパンツ。
こんな、ちょ~抽象的なイメージを、
ウエスト、ヒップ、ワタリ、ヒザ、スソのそれぞれに、
イメージをイメージした数値の寸法をあてはめていく。
曲線はほどほどに美しく、自然に。
迷ったら、「おおあじ」という矢印が向いているほうへ進んでいきました。
1stサンプル、完成。穿いてみる。
全くわからん。かっこいいのか、わるいのか、いいものなのか、どうなのか。
鏡にうつるこのパンツを穿いた自分の姿を見ながら3日がすぎた。
そんな時、展示会で熊本に来ていた、
私が尊敬する東京の手作り洋服作家、いぶき みのり さんにパンツを見てもらったら、
めちゃくちゃほめられました。自信が出てきました。
今だから言えるのですが、
わからないまま、3日間、穿き続けてながめていたのは、自分のなかで、なにか、
「ひっかかり」があったからだと思います。
次に進める力をもらった私は、喜び勇んで、
今までやってきたやり方、「磨き上げる」方向で、
2ndサンプルを作りました。穿いてみて、即、
「かっこわるい!!」と思いました。たぶん、3時間も穿いていられなかったと思います。
このパンツを作ろうと思った時の気持ちが全部、この2ndからは、消えていたのです。
今までは、ものを作るとき、まず、1st。改良点を修正して2nd。さらに磨き上げて3rd、4thと
サンプル作りを重ねてきたのですが、
初めてでした。結局、1stサンプルが一番いい!!と思えたのは。
なんでしょう。
解き放たれた感じがしました。自由。思いのまま描いた絵。
もちろん、磨き上げていくやり方も大切だと思う気持ちは、今でも変わりませんが、
例えば、うちのジーンズ。もう、何回マイナーチェンジをくり返したか覚えていないくらいです。
うまく言えませんが、
作り方の幅、ものに対する心の表しかた、
その心に至るに自分を育ててくれた、全ての人たち、感謝の気持ち、
素直な気持ちでいいんだと思えた、ほんと、少しの自信。
そんなたいせつなパンツになりました。ありがとうございました。
・・・ちなみに、この日記の題名、「ふりぃ」は阿部真央の1stアルバムの題名です。・・・