コロナ禍でどこにも行けないし、家で韓国ドラマ三昧な日々です。

『夫婦の世界』がとても面白かったのですが、登場人物の中で、どうしようもないんだけど愛くるしい夫を演じていたキム・ヨンミンが、レスリー・チャンの幽霊を演じて賞をもらったという映画を観てみました。(ユーネクストで有料(ポイント)配信で観ました。

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チャンシルは映画のPD(制作)さん。尊敬する監督(作家)について、映画を世に出してきましたが、監督が急逝して、仕事を失ってしまいます。

PD(制作)という仕事はなかなか世間に理解してもらえない。仲良しの女優はネットで悪口を書かれて凹んでしまい酒浸り。彼女の部屋を片付けに行って、フランス語を教えに来ていた売れない短編映画監督(5歳年下)に出会いほのかな恋心が芽生えます。

 

若さで突っ走ってきた20代30代、気が付いたら私は独り…

 

そんな彼女の前に大家さんの亡き娘がファンだったレスリー・チャンの幽霊(キム・ヨンミン)が現れ、「自分がしたいことは本当な何なのか考えてみ?」と。

 

レスリー・チャンて…。

どこがやねん、なんでやねん、と突っ込んでしまうところですが、チャンシルさんは、レスリー・チャンの幽霊に自分の思いや迷いや悩みを吐露し、レスリー・チャンの幽霊は真摯に受け止めてくれます。(ランニングと短パンで。)

 

真冬に真っ白のランニングと短パンで現れるレスリーチャンの幽霊に「寒くないですか?」と聞くチャンシルさんに、「体温が高めなので大丈夫」と答えるレスリーチャンの幽霊。(そこは「幽霊なので」と答えるとこやろ?体温高いんかい?」)

 

あっさり失恋したチャンシルさんにそっとキスして慰めるレスリー・チャンの幽霊。(おいおい)

 

どういう縁でそこに引っ越すことになったのかはわからないのだけれど、坂道をどんどん上った高台の変な家と、一人娘を失った大家さんとの関わりと、レスリーチャンの幽霊と、可愛い妹みたいな女優さんと、これも可愛い弟たちみたいな映画づくりの仲間たち。

自分自身を閉じ込めていた自分の殻を、思い切って!少しこじ開けてみることで見えてくる新しい世界があったりする。実は既にずっとそこにあったものだったりするのだけど。


あと、釜山から手紙をくれたお父さん。正直で好き。