こんにちは。
結婚カウンセラー、心理カウンセラーの岸田です。
現役の結婚相談所カウンセラーだからこそ知っている婚活に役立つ情報を、心理学の視点からできるだけ分かりやすく発信しています。
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結婚式では多くの場合、教会やチャペル、神社などで式を挙げてから、その後場所を変えて披露宴へと進みます。
このような挙式と披露宴の2つがセットになっているのが、昔から主流ですね。
ただ、挙式を海外で挙げて帰国後に披露宴を開いたり、披露宴をせずに挙式だけにしたり、また結婚式自体を行わずにお写真を撮るだけなど、最近は様々な形があります。
以前ほど決まった形に拘る人も少なくなってきましたので、皆さんそれぞれ合った形の選択をされているようですね。
さてこの結婚式、なぜか最初にチャペルや神社などで、神様を前にして誓いを立てます。
よく聞くフレーズが「新郎〇〇、あなたは新婦△△が、病めるときも、健やかなるときも、生涯支える事を誓いますか?」というもの。
そして「はい、誓います!!」と返事をします。
その後、新婦も同じやり取りをします。
私も自分の結婚式の時に、これを行いました。
ちなみに、結婚式場で段取りの打合せをする中で、私はこの結婚の誓いについて担当者にこんなお願いをしました。
「できるだけ日本語がたどたどしい人をお願いします。」と。
私の中では昔から、この式を執り行う牧師さんは「あ な た わぁ~...」という言い方をするイメージがあり、自分の結婚式でこれを叶えたいと思っていました。
すると式場の担当者が「います!!ピッタリの人が!!」と教えてくれて、晴れてこの願いを叶えることができました。
だからどうと言うことはないのですが(^^;
話を戻します。
さて、そもそもなぜこのように、結婚式では神様に対してわざわざ誓いを立てるのでしょうか。
ここからは私の全く個人的な解釈で、本当の意味とは違うかもしれませんので、そのつもりで読んでくださいね。
神様に誓いを立てると言うことは、その誓いは神様との約束になると思います。
このお相手と一生を添い遂げますという今の気持ちを、神様と約束をする訳です。
この約束、拘束力はありませんが、自分に対する強力な歯止めになります。
たとえもし夫婦間で何かあったとしても、神様と約束したんだから何としてでも乗り越えようと、また気持ちを新たにすることができるようになります。
そんな強い気持ちで事に臨めば、どんなことでもきっと何らかの解決方法が見えてくるはずです。
そして、それを何回も何年も繰り返すことで、夫婦としての絆も強くなっていきます。
これがもし神様以外の誰かとの約束、例えば仲のいい友達だけとの約束だったとしたら、どうなるでしょうか。
例えば、結婚生活で何かあって、もう夫婦をやめたいと思ったとします。
そして友達と相談しました。
「ねぇ、以前あなたと、この人と一生を共にすると約束したんだけど、もう夫婦やめてもいいかなぁ。いろいろあってさ」と言ったとします。
そして友達が「うん、いいよ。仕方ないよね。」とあなたのことを理解してくれたとします。
すると、それで許されたことになってしまい、気持ちとしても夫婦をやめる方向にスイッチが入ってしまいます。
もし神様に同じことを聞いた時、神様が「うん、いいよ。」と言ってくれるでしょうか。
もちろん何も言ってくれませんよね。
神様から許可が出なかったので、もう一度相手に向き合ってみるしかありません。
もう一度気持ちを新たにして、今できることは何かな、どうするとこの先に進めるのだろうかと、いっぱい考えることになります。
すると、そのように何があっても乗り越えると決めて対応したことは、意外と何とかなったりするのです。
神様との約束は、このことを常に意識させてくれる絶大なる効果があるのです。
そのために、神様との約束は、健やかなる時だけではなく、病める時もとの言葉も入っています。
病めるとは体のことはもちろんですが、心のことも含めて健やかなる時以外の全てを指していると思います。
つまり、何があろうと、どんな時もと言うことになるのです。
私は結婚式で神様の前で誓いを立てることは、このような意味があると解釈をしています。
神様との約束ですから、簡単には変えられません。
この何があっても誓いを変えないとの決意が、夫婦としての安心感になっていくのだと思います。
ただここでひとつ、大事なことがあります。
実際には様々な事情により、婚姻関係の継続が難しくなることもあると思います。
その時には何と言っても、最優先はそれぞれの命です。
もしその命に何かの危害が及びそうであれば、命を優先するために取る選択は、例えそれが誓いと違ったしても神様も分かってくださると思います。
この点だけは、しっかりと認識しておいてください。
さて、今日は結婚式について書いてみました。
かなり個人的な解釈ではありますが、神様との誓いの意味を今一度考えてみていただければと思っています。
何かの新しい発見があるかもしれませんよ。
今日も最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!!