結婚する前は両目を開けて、結婚したら片目をつぶりましょうとは、よく言われる言葉です。
この言葉は1600年代のイギリスの神学者、トーマス・フラーの言葉です。
これは、恋愛中は相手の良いところばかり見えていたけど、結婚後はそうじゃない面も見えてくるので、それについては片目をつぶって大目に見ましょうという意味で使われることが多いと思います。
ただ、調べてみると元々の意味は、少しニュアンスが違っているようです。
まず、そもそもの原語はこうなります。
Keep your eyes wide open before marriage, and half shut afterwards.
直訳はこんな感じです。
『結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ』
※afterwardsとは、その後という意味です。
前半部分については、いい所しか見えていないという意味ではなく、いいところもそうじゃないところも全部、しっかりと両目を開いて見ておくようにという感じですね。
その上で、自分でちゃんと決めなさいと。
確かにごもっともだと思います。
後半部分についても、一般的には相手の欠点については大目に見ましょうという意味に捉えられていますが、原文から感じるのはもっと強い意思ですね。
結婚前に両目でいいところもそうじゃないところも見て決めた相手なんだから、結婚後は相手のいいところをしっかり見て、そうじゃないところは黙っておきなさいという感じでしょうか。
多少のことは大目に見て許してあげましょう、とは違いますよね。
つまり、相手をしっかり見つめてその全てを受け入れるということが、結婚を決めるということだと言いたいのだと思います。
その意味でいうと、なかなか結婚をしない人は、この受け入れる決断ができていないのかもしれませんね。
そして、私もそうだと思いますし、私自身がなかなか結婚しなかった理由もまさにこの通りでした。
今になってようやく分かります。
この言葉、一度そんな解釈でじっくりと読み直してみてくださいね。
新しい意味が見えてくるかもしれませんよ。
なおこの決めるということについては、とても大事なことですので、これからの発信の中でいろいろお伝えしていきますね。
楽しみにしていてください。