うちのベランダにMr and Mrs Peckerhead (マグパイ夫婦)が通うようになって3年目になります。

毎年、10月の終わりか11月のはじめ頃にはその年の子供を連れてきて紹介してくれるのですが、今年はその様子がないので、Chrisと

「今年はうまく育たなかったのかな。」

それとも

「昨年、Mr Peckerheadが子供をテリトリーから追い出して独り立ちさせようとした時期に、私が子マグパイに執着しすぎて手放そうとしなかったから、もう今年はここに連れてこないって決めたのかな。」

なんて話していました。

今年、たしかにMrs Peckerheadは小枝を運んで巣を修繕していましたし、卵を産みたて?みたいなドロドロの姿でうちに来た時がありました。

さらにChrisがPeckerhead Palaceと名付けた大きな木から、雛鳥が鳴く声がしていました。

が、ある時期なぜか雛鳥の声が聞こえなくなりました。

一時期、うちとPeckerhead Palaceを激しく往復して餌を運んでいたのに、それもなくなりました。

「ストームで巣から落ちたか、飛ぶ練習中に事故があったか、何かあったのかもね。」

と、今年は残念ながら子供を連れてくることはないかなと、諦めていました。

Chrisも

「仕事中、グレーの子供を連れたマグパイを見かけるようになったよ。明らかに、もうトレーニングの時期が始まってるみたい。今、ここに子供を連れてこないってことは、やっぱり今年はあかんかったんかな。」

と言うし、うちでは本格的に残念な空気が流れ始めていました。

ところが、最近また餌をせっせと運ぶようになり

「どこに運んでるんやろうね?」

「クッカバラが餌を盗むから、どこかに隠してるのかな?」

と話していたところ、どこからか雛鳥の声が聞こえ始めました。

もしかして?

と思っていたら、先週の木曜日


連れてきました!

写真ではお父さんだけですが、私が

「ん?なんか雛鳥の声が近い。」

と歯磨き途中に見に行ったら、お父さんとお母さんの間に挟まれた子マグパイがいました!

慌ててくわえていた歯ブラシを置いて、写真を撮りに戻ったらお母さんがいなくなっていたので、親子揃った写真は撮れず・・・

毎年、こんなふうに連れてきて、親子揃ってオフィシャルに紹介してくれる瞬間があります。

Chrisも私もその日を楽しみにしていたので、Chrisに写真を送って、2人で喜びました。

新しい命が生まれて、親の愛情を受けている姿を見るって、こんなに心躍るものなんですね。

・・・もしや孫が生まれた時ってこんな感じなんかな?(笑)

この危なっかしい姿が本当に可愛いです。




Chrisの想像では

「たぶん・・・最初に生まれた子がなんらかの理由でここまで育たなくて、Mrs Peckerheadが2回目の卵を産んだんじゃないかな。だって他の子マグパイより1ヶ月以上遅れてるし、しばらく餌を運んでなかった時期があったのは明らかやもん。」

とのこと。

・・・そうかも。

それにしても、毎年感心します。

どんなことがあっても、親マグパイは数ヶ月にわたって、気長に、大事に子供を育てます。

やがてはテリトリーから追い出すのに。

それまではものすごく子供の面倒みるんです。

主にお父さんが。

餌をやったり、一人前になるためのトレーニングはお父さんの仕事です。

でも!

今年は、お母さんも子育てに参加していて、この赤ちゃんはお父さん、お母さん、両方にかまってもらっています。

2度目にして1羽、ようやくここまで育ったので、かなり過保護と見受けられます。

毎年、子供の性格が違っておもしろいのですが、今年の子は甘やかされて、どんな子に育つのか、今から楽しみです。

早くうちのベランダデビューもして欲しいですが。

今年はこのモデル気取りのクッカバラがテリトリーを犯してきているので



Mr and Mrs Peckerheadが大事な大事な一人っ子を連れてくるかどうか・・・

ここのところ急に厚かましくなったこのクッカバラ・・もしかしたらこちらも雛を養っているのかも?

もしそうなら。

クッカバラの赤ちゃんって、反則の可愛さ。


(写真はお借りしました)

無理。無視なんて絶対無理です。