今日は大切な用事で高田へ。

 

昼間に食事を済ませて面影橋へ立ち寄った。
冬場なのでバンの家族が川で餌をついばんでいた。

朝通った時はカルガモがいた。

多忙な日々が続いていて、写真を撮る時間もないけれど、

身近な所でこうして僅かな都会の自然をみつけて足を止める。
他のことは忘れて川の様子や鳥達を観る。

考えてみると高校を卒業した春にもここを通って面影橋から川を見下ろした記憶がある。
近くにカフェがあった筈だが今はもうなくなっていた。

 

用事を終えた帰り道。

学習院下駅から都電に乗ろうと思い、再び面影橋付近を通る。

ゴミゴミした異世界になりつつある高田馬場駅は疲れるから寄りたくない。

 

すると欄干の所に車椅子に乗った婦人がいた。

ここからは面影橋を正面に見渡せる。

婦人は、双眼鏡で橋下の鴨を観察している様子。

 

少し勇気を出して声をかけてみた。

「夕方になると面影橋の下には鴨たちが集まる」

確かに2家族くらいの鴨たちが目視でも確認できた。

その奥には鷺がいて、それも「小鷺」だと説明してくれた。

 

この川にはどんな鳥が訪れるのか、日頃から観察している婦人は本当に詳しくて、

まるで小さな自然案内人のよう。

私もアヒルや鴨、白鳥が好きなので郊外での撮影活動のことを伝えると話が盛り上がった。
 

この川の名は神田川。

誰かの願いも、寂しさも、喜びも悲しみも、そっと受け止めて流れているのかもしれない。