オバさんの語るcycle「ウルフパックの未来」
ベルギー国籍のワールドチーム、スーダル・クイックステップが今年のツール参戦メンバーを発表しました。この顔ぶれを見て感じることは、イギリスの迷…失礼、名解説者が指摘するまでもなく、オバさんのようなド素人も同じです。マイヨジョーヌ獲得のチーム力となると、本命のふたつのチームとの大差が誰の目にも明らかですね。ツール開幕前からエースの孤軍奮闘はすでに明白で、彼の移籍のウワサに拍車がかかるワケです。「ウルフパック」の愛称でも知られるこのチームは、オバさんの最も愛するワールドチーム。その愛ゆえに、最近あれこれと思うところがあり、ツールのメンバー発表のタイミングを待って今回の投稿となりました。はたしてこのチームは、レムコ・エヴェネプールだけの「一本足打法」でいいのでしょうか? 大好きなチームの未来が不安になるオバさんの、愛をこめた語りです。ずいぶん前になりますが、「ウルフパック・フォーメーション」というタイトルの記事を投稿しました。春のクラシックで目撃した見事な戦術で、エースを真ん中に集団のあちこちに散ったウルフたちが、プロトンを完璧にコントロールしたレースは、オバさんの記憶に焼き付きました。これぞまさに、ウルフパックの真髄!と感動したんだけど、今はもう、あの素晴らしい動きは見られなくなってしまいました。文字通り、オオカミが群れで狩りをするような戦術。これが魅力のチームだからこそ、「ウルフパック」という呼び名がつきました。しかし、レムコがブエルタで「まさかのマイヨロホ」に輝いて以後、プロトン内でのウルフたちの狩りの様子は消えました。少なくとも、オバさんの目にはそう映っております。今やウルフパックは、チームの営業用のキャッチコピーみたいだと感じるのは、オバさんだけでしょうかね。大好きなチームだけに、寂しいです…ホント。かつてその名前が中身をともなっていたころ、グランツールにおける彼らは完全なスプリントチームでした。平坦ステージの一発勝負では輝いても、3週間を通してはプロトンの後方でヒラヒラしている時間が長かったと思います。そこから、ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを狙えるチームに、はたして彼らはなれるでしょうか? オバさん個人のド素人思考では、たぶん無理だし、実際、今年の参加メンバーを見ても「無理さ加減」がにじみ出ていると思いますよ。今さら改めてなんだけど、ツール・ド・フランスで総合優勝するチームを作るには、お金がかかります。そう、途方もない数字のお金が。基本、ベルギーとその周辺国の企業がスポンサーのスーダル・クイックステップに、それだけの資金力があるか疑問です。さらに心配なのが、イギリスやドイツのワールドチームがレムコ獲得に本腰入れ始めた、なんて情報。レムコはプロなんだから、稼ぎが良く環境も整っているチームへ行きたいと考えるのは当然ですね。そして、出せるお金の数字となれば、世界規模で展開するイネオスやレッドブルに、クイックステップのスポンサーは対抗できないでしょう。もし、レムコが去ってしまったら、このチームに何が残りますか?ルフェーブル氏からチームを引き継いだ新しい代表者は、「クラシックでの輝きを取り戻したい」とコメントしました。このチームの未来に、ひと筋の光を見出す言葉だとオバさんは感じました。彼らはやはり、ウルフパックであってほしいと願うからです。身も心も震えるほどの感動した、あのフォーメーションをいつか…そう遠くない未来のいつか、きっと目撃できると信じて彼らを応援し続けます。では、2025年シーズン最大のイベント、ツール・ド・フランス。何事もなければマイヨジョーヌはもう決まりの今年、オバさんは純粋にサイクルロードレースを堪能します。つまり、誰が勝つ敗けるではなく、プロスポーツとしての自転車レースを楽しむだけです。