2019年シーズン第21戦アブダビGP。チームもドライバーもチャンピオンが決まり、残すはそれぞれのランキング決定に向けた戦いだけの、今季最後のグランプリです。場所は、アラブ首長国連邦のヤス県にある超リッチなサーキット。テレビ画面だけでもよ~く伝わりますが、現在F1の開催される場所では、他の追随を許さない断トツトップの贅沢&豪華なサーキットであります。わたくし事をひとつ語らせてもらうと、コースの上を建物の一部が通る「あのホテル」に宿泊したく、一度だけトライして腰が抜けそうになり、以後、庶民は庶民的な宿が一番という教訓を守っております。
そんなヤス・マリーナの週末に拾った素敵な風景。今回は「笑顔」をテーマに、見る側の口元も思わずほころぶような2枚を選びました。それぞれにタイトルをつけて掲載します。
〈 子育てパパの不変な友情 〉
このカテゴリのひとつ前の投稿でも語ったけど、彼らが醸し出す空気感はいつも自然です。1枚目の風景は、決勝レース前のドライバーズ・パレードでのキミ&セブ。セバスチャン・ベッテルのこんなに自然な笑顔は、この親友と一緒のときしか見られません。というワケで、これを見た瞬間にわたしの耳に聞こえてきた会話の一部を記しましょう。もちろん、想像ですよ。
キミ「男の子だって? よかったな、おめでとう!」。セブ「サンキュー(軽いノリで)。いやーもう、最高にハッピーさ」。キミ「やっぱ、男同士はいいぞ」。セブ「4年先輩だからね。また、あれこれ教えてくれよ」。キミ「任せな。で、将来はフォーミュラカーに乗せる気か?」。セブ「まだ、生まれて3日しか経ってないんだぞ。さすがにそれは、もう少し先の話さ」。
〈 現在と未来のチャンピオンたち 〉
どうです、この笑顔。素敵ですねぇ。見ているわたしたちも思わず微笑んでしまうこれは、決勝レース終了後のポディウムの風景。今季のすべての戦いを終え、とりあえず今年のプレッシャーからは解放されたF1ドライバーたちの、実に素直な感情が真っ直ぐ伝わる風景でもありますね。
1段高い場所で現在のチャンピオンが貫録の笑みを見せれば、ちょっと下から満面笑顔でそれを見上げる、未来のチャンピオン候補ふたり。もう一度言うけど、本当に素敵…。とくに、わたしの大好きなシャルル・ルクレールの、弾けんばかりの笑みはもう…たまりませんよ。記憶が正しければ、モンツァのポディウムでもこれほどの笑顔は見せませんでした。おそらく、2019年シーズン最高のハッピースマイルで、それはマックス・フェルスタッペンも同じでしょう。間違いなく、わたしの「お宝」になる1枚です。