先日の記事
http://ameblo.jp/charitsu/entry-10397860186.html#main
の続きです。
裁判官(繰り返しですが、この方、「部総括」といって、その部の中のトップ
です)は、大きめのテーブルで記録になにやら書き込みをしながら
待っていました。
「ああ、先生!」
なぜか、裁判官が愛想よく話しかけてきます。
こういう場合、民事だと、なにやら当方に不利な和解案を持ち出される
のでは?と身構えてしまいますが、ここは、少年事件。
一体何事なのか、とさらに身構えます
。
「いやあ、本件は、大変よく頑張っていただいて、
ありがとうざいました。」
なぜか、部長は、私を叱り付けるでもなく、間違いを指摘するわけでもなく、
深々とお礼を言ってくれるではありませんか?
こういうときは・・・・今まで経験がありません
。
その後、裁判官は、本件で何が問題だと思っていたのか、
それを私がどうフォローしたのか、
裁判所から見て、少年がどう見えていて、どう変わったと感じることが
できたのかなど、とうとうと御説明頂き、私もようやく、自分が怒られに
来たわけではないということが、分かりました。
裁判官によると、本件で裁判所の審理対象に上がっているのは1件の窃盗
なのですが、この裁判所に送られてきた事実(送致事実)以外にも、この子は
大量に万引きを繰り返していたわけで、このあたりをどう捌くか(裁くか?)が
腕の見せ所だったようです。
ちょっと記憶が薄れ掛けていますが、私は、3週間くらいで、すべての被害者
のところに父親と謝りに行って示談して、被害弁償も済ませましたし、
何より、個人的に嬉しかったのは、審判の直前になって、少年が、
「今まで、警察にも検察官にも裁判所の調査官にも言っていません
でしたが、今回こういうことをやってしまった本当の理由は・・・・・」
と事件の真相を語ってくれたことでした。
(その内容は、ブログに書けませんけどね。)
私は、たまにしか少年事件をやらないのですが、今回は、
受任当初に裁判所の調査官との方針打ち合わせに行ったところ、
本件の結論は、ある程度見えているので、そう心配ないだろう・・・、
被害弁償も、裁判所に送致されてきたものだけとりあえずしておけば・・・・、
という雰囲気を感じてしまったので、
ヒマな弁護士としては、かえってやる気に
なってしまったのですが、それが功を奏したわけです。
もちろん、本件の解決には、調査官の粘り強いカウンセリングや
鑑別所技官とか、警察関係者の指導も非常に大きく貢献していることを
他ならぬ私が感じているわけですが、ちょっと、嬉しい話続きで、
取り上げてみたわけ。
さて、今日も、仕事です。