こんばんわ、チャリ通です。

今日は、久々に朝から雨が止んでいましたので、

快適にチャリ通を楽しみました。


最近更新がご無沙汰なので、心配してくれた方から、何通かメッセージを頂戴しましたが、ブログをやめたりはしませんので、ご心配なく。メッセージをくれた皆さん、ありがとうございましたm(_ _ )m



さて、以前に少し触れた少年事件

ようやく昨日、終わりましたチョキ

結果は、またの機会にゆっくり書くとして、今日は、少年審判の後に弁護士(少年事件では、「付添人:ツキソイニン」と呼ばれます)が味わう経験を少し。



少年事件を担当する弁護士さんは、もちろん、私選といって、少年や親御さん選んでもらう人もいるのですが、多くは、お金の無い人のための「扶助制度」を使っているのではないかと思います。

少年事件では、大人の事件と同じようなかたちでの「国選」というのはないので(国選付添人という制度もありますが、大人の場合とはちょっと違います)、法律扶助協会というところが、援助してくれて、弁護士を選任しているということが結構多いのです。

もっとも、今年の10月からは、法テラスというところが活動を

始めますが、そのお話はまたの機会に。


そんなわけで、私も少年事件は、扶助事件としてしか経験がないのですが、この扶助事件、事件が始まるときには、援助申込書を書かなくてはならず、事件が終わると結果報告書を書きますメモ

少年事件が終わった後に、さらにまた報告書を書くというのが結構、大変でして、怠け者の私は、少年事件を担当している間に何をしたかということを後でまとめて書いているので、これまたしんどい思いをガーン


でも、これを書かなきゃ、弁護士報酬を頂戴できないわけでして、

いつも初めからきちんと書いておけば良かったと思いつつ、

後悔するのでした。

この辺は、裁判所や警察の人たちが知らない、弁護士の最後の

お仕事といったところでしょうか。


そんな個人的な経験がありつつも、少年事件というのは審判が

終わった後に、本当のことが分かるということもあるので、

そのことも一言。



もう、ずいぶん前に体験した事例ですが(多少、脚色してあります)。



少年はまだ中学生でしたが、親御さん、特に父親はしっかりした方で、

少年をこれから監督していってもらうには、この父親にきちんと

してもらうしかないと考えていましたグッド!

結構、ひどい事件だったので、これは厳しい結論も覚悟した方が

いいかなと、内心は思っていました。



そこで、



少年の通う中学校にも何度も足を運びましたし、

被害者にも頭を下げに行きました。

学校の先生に、何とか見捨てないでくれとお願いし、

被害者にも示談してもらいました。


でも、最後にこの少年が帰ってくる場所は、やはり


家庭


なわけで、お父さん、お母さんにしっかりしてもらわなくては

という思いで、少年の住まいにも3回くらい足を運んだと

記憶しています。

お父さんには、特に今後のことを力説し、将来の監督を

約束してもらいました。


その経過は、すべて裁判所にも報告し、家庭裁判所の調査官という少年のことを調査している担当官にも面会して、家庭の状況がよくなりつつあることを力説しました。


調査官も、お父さんがしっかりしていることは認めてくれていた

ようで、家庭には足を運んでくれていたので、私の言っていることにも

理解を示してくれましたし、最終的には調査官の意見も、弁護士の

意見も、そして裁判所の意見も、みんな同じ意見になりました。


少年は、「保護観察処分」で外に出れることに。



ところが、です。



全部手続が終わって、保護観察所というところに

今後の説明を聞きに行った時のこと。


お母さんは、


「本当に先生にはよくしていただいて、ありがとうございます。」


といって涙しておられました。


手前味噌ながら、ほんとにこの件は労力を割いたなと思って

いたので、こちらもジ~ンとしていると、お父さんが、






「そんなに、先生によくしてもらったなら、

先生んちの子になっちゃえば。」




だってガーン



裁判が終わると、緊張が解けて、法廷の外で思わぬことをいう人

ってのは結構いるのですが、でも、このときばかりは私も



が~ん



って、感じで、何にもフォローできなかったです。

情けない話ですが・・・。

ああ、私も、調査官も、そしてきっと裁判官も、

このお父さんがこういうことを言う人だとは見抜けなかったなあ・・・。



このお父さん、しっかりしていたのに、子供さんには妙に甘いところ

があって、そういうところを直さなくちゃいけないということを

みんなで説明してきたつもりだったのですが、結局、今考えれば、

お父さん自身が子供に依存していたのかなと思うのです。

だから、子供が自立して、お父さんの元を離れそうになったり、

弁護士が子供のために一生懸命仕事をすることに、


やきもち


やいちゃったんでしょうね。


このお父さん、私の前では、「本当に感謝しています。」と何度も

おっしゃっていたのです。


でも、

自分の子供のために一生懸命やってくれている弁護士に

やきもちを妬いてしまう親。


これは、本当につらくて涙が出てきます・・・。


こんなとき、私たち弁護士は、一体どうしたらいいのかなあ、と

少年事件の難しさを痛感してしまうのでした汗


若気の至りだったかもしれず、今ならもっとうまく弁護したかも

しれませんが、法廷の外でも、まだまだ事件は続いていくのだ

という例でした。