月曜日のブログで予告していたとおりに、昨日はチャリを事務所の
そばにほっぽり出して、夜、飲み会に出掛けてしまいました。
この飲み会、いろいろと面白いことがあったので、書きたいことが
山ほどあるのですが、それにも増して自慢したいお話をひとつ。
昨日は、去年の7月から受任している裁判の証人尋問期日でした。
この事件、受任したその日が、東京でも震度5の場所があったという
あの大きな地震のあった日。
池袋で依頼者と待ち合わせしていて、山手線がすべて止まっていることに
慌てた私は、タクシーに飛び乗ったのですが、東京駅から池袋駅まで
タクシーで1時間以上かかるという大変な一日でした
。
こんな受任時のエピソードからも、大変な事件を引き受けたもんだと
思いますが、昨日の証人尋問は、久しぶりに会心の出来。
弁護士を長くやっていても、ここまで気分よく尋問できるということは
そう無いだろうと思ったわけです。
一般の皆さんには、証人尋問で何がいいのかなんて、よく分からないと
思いますが、昨日の証人尋問、気分がよかったのは私自身の尋問よりも、
相手に対して私が出した「異議」がすべて認められたこと。
それも、10回近く
「異議があります。」
と立ち上がって、全部、私の言い分どおりに
裁判官が認めてくれるのです。
こんな「会心の攻撃」はもうしばらく来ないかもしれません
。
興味のある方は、実際の裁判所の法廷を傍聴してみるといいのですが、
日本の民事の裁判で「異議」を出すというのは、それほど多くないのです。
しかも、きちんとした異議を出さないと、裁判所も採用してくれないので、
異議を乱発すると、かえって裁判所から
「この人、法律を知らない弁護士だなあ。」
と思われてしまいます。
それが怖くて、あんまり異議を出さないし、異議を出そうかなと思っても、
あとで自分が尋問するときに同じような異議を出されるといやだと思って、
ついつい異議を控えがち。
依頼者の不利になるようなひどい尋問で無い限り、大目に見ているという
のが、多くの弁護士の実情ではないかと思います。
そういう意味では、昨日の相手方弁護士さんは、残念ながら
ひどい尋問でした。
「証拠を示します。」といいながら、証人に全然証拠を見せなかったり、
全然事件と関係ない質問をしたり・・・。
証人は、記憶に基づいて証言することになっているので、
原則として、何かメモを見ながら質問に答えることは出来ないのですが、
この弁護士さん、いつの間にか陳述書という書面を見せていて、
これにはさすがの裁判所も頭にきたご様子。
「その紙しまいなさい!記憶に基づいて証言するのがルールでしょ!」
と、ぶち切れていました
。
これだけ会心の出来だと、さぞ、判決はこちらに有利になるだろう・・・
と、テレビドラマなんかだとそうなるのですが、
簡単にそうもいかないところが、現実の裁判の難しいところ。
その後に、和解協議をしたり、証人尋問以外の証拠が動かしがたい事実
を語っていたりするので、結論が大きく変わることはそれほど無いのです。
それにしても、いい気分で尋問を終えた私は、
結局12時過ぎまで飲み続けることに
。
今日は、そんな訳でいま一つ調子が出ないまま、愛車のチャリに跨って、
早めに帰宅したのでした。
たまには、ゆっくり休みたいと思います
。