昨日に続き、検査室からのお話です。
検査室では、工場で製造したプラセンタ
原液(検体)に「菌」がいないか
チェックする仕事もしています。
地味な作業だけど、出荷の判定を決める
とても重要な仕事です。
どのような検査をするの
ようこそ、検体さん
製造の担当者から、その日作った
検体(プラセンタ原液)が検査室に
持ち込まれます。
ただのケースじゃないクリーンベンチ
ケースの中で、丸いシャーレに検体
を充填。普通のケースに見えるけど
これがスゴイ!上からキレイな空気が
流れてきて、外から汚染された空気が
入ってこない構造になってます。
中でバーナーを使うことで、
さらなる無菌空間のレベル
なぜ無菌空間で検査をするの
それは空気中の菌が、検体を汚染しない
ようにするためです。
プルプル寒天ゼリー
検査をするための液体を先ほどの
シャーレに投入。ちなみに、この赤い
液体は大腸菌群を調べる試薬です。
これに寒天が入っていて、しばらく
置くと、プルプルの赤い寒天ゼリーが
出来上がり
寒天を使う理由は、様々な菌と相性が
良い事・観察しやすい事などです。
快適な部屋で2泊3日
大腸菌が大好きな部屋(温蔵庫)へ移動。
食事は、寒天と一緒に固まっている
検体です。今日からこの部屋で数日
過ごします。
大腸菌はどこ
快適な部屋で過ごしたシャーレを外に
出します。特に何も変化がない
これで合格、出荷OKです
もし検体に大腸菌がいたら、黒いプツ
プツ(斑点)が出現します。
この他「一般細菌」と呼ばれる検査も
同時に行ってます。温蔵庫に一緒に
入っている、無色のシャーレがその
検査です。
菌検査は、本当に地味な作業ですが、
品質管理のためにはとても重要な仕事。
そしてこの仕事に「寒天」は
なくてはならない存在です
それでは、また次回