心を閉ざした女の子は

その後学校をお休みすることもやめました。


しばらく続いていた

無視され続けた日々にも

自分でお友達のお家に電話をかけて

謝ることにして

(悪いと思ってないけどこのままが嫌だったので)

なんとなく、元通り(?)のようになっていきました。


でも、女の子の心には

お母さんも

お友達も

誰もわかってくれないんだな…

という想いと

許せない気持ちが残りました。


それから、中学校に入ってから

女の子を無視していたお友達の一人が

「あの時はごめんね」

って、謝りに来てくれました。


女の子は

わかって欲しかったのに

わかってくれたんだと思えたのに

心から許すことができない自分の心に気づきました。


お友達はきっと

ずっと罪悪感に苛まれていたのでしょう。

そして、謝る勇気もきっと

たくさん必要だったでしょう。


そういうことも、よくわかるのに

女の子は「いいよ」と言ったけど

そのまま、それ以来そのお友達と

以前のように仲良くなることはありませんでした。


人にされた事は

どうやらとても深い傷になる様です。


ただ、謝ってくれても

それはそのお友達の心が楽になるだけ。

その後も、女の子と仲良くしたいなら

本当に悪かったと思うなら

また声をかけてくれたはず。


そのお友達はその後一度も

私に関わることはありませんでした。


お友達の中では

終わったこと

になり、楽になったのでしょう。


それがわかるから、

女の子は心から許すことが

できなかったのです。


見えない傷は

謝ることにより

さらに深い傷にすることもあるのだと

女の子は知りました。


女の子のそれからの中学校生活は

心がささくれて

お父さんやお母さんに

とってもとっても反抗していく

毎日になっていきます。


…つづく