お兄ちゃんも怒られちゃうことが

あるんだなぁと知ったけど、


やっぱり女の子は

お母さんに甘えたかったのですが


忙しいお母さんは

そんなに女の子を構ってはくれません。


ある時、学校でちょっとしたことが起こりました。


女の子が高学年になってくると

少しずつ、お友達との関係も

変わっていきます。


女の子はいつも

クラスの中でも目立つ子のグループに

居たがりました。


そのグループにいることは

心地よいことだと思っていました。


だけど…

ある日突然、そのグループの子たちから

無視をされることに。


女の子には少しだけ

思い当たることがありました。


休み時間の間に

みんなで遊んでいた時

ちょっとお友達に借りたものを

他のお友達に貸してあげたまま、

すっかり忘れて運動場に遊びに

行ってしまったので


貸してくれたお友達に

返して〜と言われて、

あ、○○ちゃんに渡したから聞いてくるね、

と言って

「○○ちゃん、(貸したもの)はどこ?」

と聞きました。


すると、その○○ちゃんは

「私のせいにしないで!」

と、怒りだしました。


女の子は○○ちゃんに聞けば、

どこに行ったかわかると思っただけなのに

どうやら、○○ちゃんにはとても嫌なことに

感じられてしまったようでした。


そこからです。○○ちゃんは

グループのリーダー的な子で、

逆らうとこうなる…みたいな感じの関係性。


そのグループ全員に

なんにも理由も聞けないし

なんにも聞いてもらえないまま

無視をされ始めました。


そこからしばらくの間、

学校に行っても友達は目も合わせてくれず

女の子は毎日学校に行くのが

嫌になっていました。


だから、その朝は

女の子は学校に行かない、と決めて

ベットでずっと寝ていました。


2段ベッドの上で寝ていたので

下に寝ている弟を起こしに来た時は

じーっと息を殺してバレないように

隠れていました。


すると…

バレなかったのです。


なのでその日はずっと

ベットの上で過ごしていました。


しばらくすると…

お母さんがとっても怒りながら

お部屋に入ってきました!


「何をやってるのーー!!」


「参観日に行ったら、あんたは来てないって言われて恥ずかしかったじゃないのーー!!」


と…。


そう、その日はどうやら参観日。

女の子はそんなことはすっかり忘れて

いたのです。


そして、女の子がなぜ学校に

行かなかったかの理由は聞いてもらえないまま


午後から学校に行きなさい。

と言われ、無理やり午後から行かされたのです。


女の子は行きたくなかったのに…

行けば辛いだけなのに…


でもその日は、

そんな学校に行くことより


わかってもらえないことや

お母さんが恥ずかしいから、

行かされた…という想いが強くなって


女の子は心の扉を閉めました。


つづく