小学生になった女の子は

お兄ちゃんの不思議を感じます。


お兄ちゃんはね

同じように学校に通っているのに

宿題がないのです。


女の子が1年生の時

お兄ちゃんは3年生。


女の子は3年生になったら

宿題はなくなるんだなぁ…


と思っていたのに


女の子が3年生になっても

宿題はありました。


女の子が3年生の時

お兄ちゃんは5年生。


お兄ちゃんには、やっぱり宿題がないのです。


5年生になったら

やらなくてもいいのかな?


女の子はやっぱりそう思いました。


でもね、ある時お兄ちゃんが

お母さんにとーっても怒られていた日が

ありました。


いつも、そんなに怒られることが

なかったお兄ちゃん。

どうしたんだろう??と

心配しながらも、怖くて

遠くから、女の子は見ていました。


どうやらその日、

お兄ちゃんはお習い事に行ったはずが

行っていなかったようで

そこからお母さんが調べてみたら

お兄ちゃんはずいぶんウソをついて

お習い事に行かずに

おもちゃ屋さんでゲームをしていたみたい…


バレちゃったんだ…💦


女の子はそう思いました。


お兄ちゃんはいつでもよく出来て

お小遣いをもらっても

ちゃんと欲しいものの為に

貯めたりできるけど


女の子はすーぐ使っちゃって

いっつもお財布が寂しくて…


しかも、ご飯を食べないと困るので

週末にしかお小遣いをもらえなかったのです。


だから、お兄ちゃんのお財布は

お金のなる木があるんじゃないかと

思っていました。


お兄ちゃんは絵を描くのも上手で

色んな絵を見ながら

真似して描くと同じように描けるんです。


女の子も左手に描きたい絵を持って

見ながら描けば描けるのだとおもって

やってみます。


でも…どうしても同じようには描けないのです。


お兄ちゃんに出来ることでも

女の子には出来ないことは沢山ありました。


どうしてかなぁ??


って、女の子はいつも不思議でした。


お兄ちゃんは女の子にも優しくて

小さな時には一緒にお風呂に入ったり

眠たくなると腕枕で寝かせてくれました。


だから、女の子は

お兄ちゃんも大好きで

お兄ちゃんはなんでも出来るんだと

思っていました。


そんなお兄ちゃんのことは

お母さんも大好きなようでした。


それなのに、そんなお兄ちゃんが

とーっても怒られている…


女の子は心配でした。


少し経ってわかったことは

お兄ちゃんは宿題は学校で

やってきてしまっていたので

おうちでやる事はなかったのでした。


でも、とーっても怒られちゃったあの時は

少しの反抗期もあって

宿題もわざとやっていかない時もあったり

お習い事も行きたくない時は

そんな風に行った振りをして

時間を潰していたようでした。


それがお母さんにバレちゃった日…


女の子は

私ばっかりが怒られてるんじゃ

ないんだな、って

少しだけわかった日となりました…



つづく