2/21 Hobas-Aussenkehr 126km
次の補給地点の候補は2つ。
一つ目は70km先のAi-Aisという場所。
しかしそこへ行くには往復24km遠回りとなり、しかも300mの谷を登らないといけない。
もう一つは120km先の町Aussenkehr。地図アプリではここにスーパーマーケットがある。
ただし他のサイクリストのブログを見ていると潰れていたという情報もあるので確実に補給できるかは分からない。
Ai-Aisには温泉があるみたいだがもう1週間ちょっとで日本に帰るので興味がない。
頑張って120km走り、ペースが悪ければAiAisに寄って補給する方針にする。
もしかしたらブッシュキャンプするかもしれないので水を多めに持つことにしたのだが、これのおかげで後々助かった。
500mlのペットボトルを何十本と買うわけにもいかないので、ゴミ箱から大きめのペットボトルを回収して水道水を入れる。
かなりきれいな水なので飲んでも問題ないはずだ。
結局、水道水10 l + ファンタ2缶 を持って出発した。
8:45に出発。
アップダウンが続くがまずまずのペースで進む。
少し行くと200mの下り坂になるが、例によって向い風が吹き、恩恵を得られない。
下り坂をずっと漕ぐ。
砂にタイヤをとられて転倒しかけた。油断できない。
登り坂になり、250mと結構登ると岩場になり風景が変わった。
登り終わると谷底へ向かって長い下り坂が始まる。
この下りはまずまずスピードに乗って楽しかった。
57km地点のAi-Ais分岐に到着。時刻は12:30。
看板の日陰でインスタント麺とコンビーフを食べる。気温が上がり暑くなってきた。
ここから下り坂が続くのでペースも上がるはずと考え、Aussenkehr方面の120kmコースを選択する。
ここから少し進んだ場所からは標高差550mの下り坂になるのだが、下り坂が始まる直前にゴーッと向い風が吹き始めた。
なんの嫌がらせなのか知らないが、ここ1週間、長い下り坂になるたびに向かい風が吹いている。
愕然として下り坂を漕ぎ続ける。
必死で漕がないと進まない状況になり、さすがに嫌になる。
いい加減にしろ!
と砂漠の中で叫ぶがもちろん風は弱くならない。
さらに顔に当たる風がかなり暑い。
この風はトルクメニスタンやパキスタンで経験した風だ。
気温が体温より暑くなった時に吹く風。
気温計はないが、40度近い気温になったんだろう。
こうなると水を飲んでも飲んでもすぐに喉が渇く。
想定より多くの水を飲むことになり、キャンプ用の水がなかったら厳しかったかもしれない。
砂漠のど真ん中。日影がないので休むこともできない。
少しの登り坂の後に分岐地点があり看板裏の影で休憩する。
まだ35kmある。風はいまだに強くて暑い。
もう自転車旅をやめて日本に帰りたいとさえ思った。
進むしかないので、自転車を漕ぎ続ける。
最後15kmほどのところで風が弱くなってくれたので良かった。
次の問題は時間。
ナミビアの田舎のスーパーは18:00で閉店することが多い。
残り15km地点で時間はすでに16:45。
結構ギリギリなのでペダルを力一杯漕ぎ続けないと間に合わないだろう。
疲れてヘロヘロの足を無理矢理回してガシガシと進む。
山場を過ぎて、谷に下って行くと・・・
ブドウ畑が広がっていた!
付近は乾燥地帯だが、南アフリカ国境を走るオレンジ川流域のみ緑が広がる。
ずっと砂漠を走ってきたのでなんだか安心する風景だった。
17:45ついに町に到着。
スーパーの看板に期待が膨らむ。
藁ぶき屋根の小屋だらけ。近代的な町ばかりだったので、あまりナミビアらしくない光景だと思った。
きれいな光景だが、まずは急いでスーパーへ向かう。
あった!!スーパーは潰れてなかった!
急いで飲み物と食料を買い漁る。レジでお金を出す手が震えていた。
店を出てすぐに600mlのコーラを飲み干す。でも喉の渇きを潤すのには全然足りない。
さらに350mlのソーダとコーラ缶を飲んでようやく落ち着いた。
結構限界の状態だったのかもしれない。
スーパーの前でしばらく休憩した後、藁作りの家の間を通ってキャンプ場に向かう。
なかなか趣きのある光景だ。
正直なところ、フィッシュリバーよりもテンションが上がった。
19:15 8km走って郊外のキャンプサイトに到着。
4つ星ホテル併設のキャンプサイトでお値段175Nad (約1600円)。
まずまずの速さのWifiがあるのでなかなか居心地が良い。
少し遠いがスーパーもあるのも良い。
国境までは残り50km。
バスは2日に1本で明日は運休日なので、どこかで1日潰さないといけない。
国境の町より居心地がよさそうのので、ここで2泊しバスを待つことにした。
2/22 Aussenkehr 16km
キャンプサイトでのんびりとした日。
キャンプ場からオレンジ川と対岸の南アフリカの砂漠が見える。
お昼にスーパーに買い物へ行く。片道8kmなので30分ほどかかる。
ブドウ畑の中を行く。
Aussenkehrの町はやはり特徴的で美しい。
お昼を過ぎると気温がグンッと上がり、汗が吹き出る。
天気予報をみたら、なんと最高気温42度!
キャンプサイトに戻って日影でじっとしてても暑い。
暑すぎて気持ち悪くなるくらいだ。
この暑さとオレンジ川の水がブドウを育てるのに良いらしい。
食事を作っていると毎食、猫がやってくる。
猫の相手をしながら飯を作っていると、猫の背後で何かが動いた。
サ、サソリだ!!
普通にキャンプサイトにいたのでビックリした。
怖いなと思っていたら、猫が気づかずに近づいて刺されていた。
猫を刺した後、攻撃態勢になったサソリ。
その後、猫は元気そうにしていたが、このサソリはどれくらい強い毒をもっているんだろうか。
ナミビアではサソリにも注意が必要だ。
2/23 Aussenkehr-Noordoewer 63km
ナミビア最終日。
時間の関係で南アフリカ国境からはバスでケープタウンに行く。
バスは翌am3:00に通過予定なので、国境近くのキャンプサイトで深夜まで休む予定だ。
8:00発。舗装路なので多少の登り坂は問題ない。
オレンジ川から少し離れるといつもの風景。
もはや見飽きた風景だ。
暇だなぁと思っていると、D254という風景の良さそうな道が出てきた。
地図を見ると、少し遠回りして今走っている道と合流するらしい。
時間もあるので走ってみることに。
うーん、いい風景。
谷へ降りると小さな集落と畑があった。
残念ながらこの先は進入禁止の看板があり引き返すことに。
国境付近で再びブドウ畑の風景になる。
14:00国境に到着。国境警備の軍人にバスに乗れる場所を確認して町の方に戻る。
国境から近くのロッジ併設のキャンプサイトで休む予定だったがロッジでキャンプサイトはやってないと言われる。
他のキャンプサイトは町から遠いのでガソリンスタンドで時間を潰すことにする。
ガソリンスタンドにて。現地人ヒッチハイカー達と話しながら時間を潰す。
公共交通の弱いナミビアの田舎ではトラックドライバーにお金を払って町まで乗せてもらうのが一般的ならしい。
ハンバーガー屋のあるこのガソリンスタンドで夕食まで時間をつぶした。
夕食後は500m先の休憩所があるガソリンスタンドへ移動。
事情を話すとシャワーを貸してくれて、深夜まで居座っていいと言ってくれた。
シャワーを貸してくれたガソリンスタンドの店員。ナミビア人も親切な人が多い印象だった。
蚊に刺されながら、机で仮眠しながら8時間。
バス出発予定時刻1時間半前に国境へ向かう。
バスは出発時刻30分前の2:30に来た。
キャラバン付きのバスで自転車は難なく乗った。






























