グリィックスタット⇒べーダーケーサ(Bederkesa) 57.9km
1998年7月7日(火) 、曇、雨、晴


 

 

 

【改訂】定年欧州自転車旅行 目次

 

 

新聞の取材を受ける
 エルべ河。なんと響きのいい名の河であろうか。ナチスドイツの敗戦直前、このエルべ河のどのあたり(地方) であろう、連合軍とソ連軍が東西からドイツに攻め込んでこの河で出会い、両軍が握手をかわす場面の写真を戦後新聞その他で何度も見る事になる。映画でもなじみの深い場面である。この時「エルべの誓い」と言う言葉で戦後の平和を祈願する事になるのであるが、しかしこの握手もほんの一時で、大戦終結後まもなく東西の緊張激化で鉄のカーテンが張り巡らされ冷戦時代に入っていく。
 このエルべ河、北海に注ぐこの大河は河口に近いせいであろう、両岸が大変な砂洲で、フェリーの入出港も容易ではなく大きく迂回する。スクリューが巻き上げる水で、せっかくのロマンティックな名のエルべ河も現実は砂粒で大きく濁っている。
 このあたりは大平野。民家がポツンポツンと散在するだけで山も何も見えぬ。この地方はまた、こうのとり、そう、あの赤子をもたらす幸せ鳥、「静かにお待ちあれ…」との現皇太子よりお言葉のあったコウノトリの生息地でもあるそうだ。地元民がその生育に村を挙げて協力しあっていると。

 

 

エルべ河、両岸ともすごい砂州 幅は広いが泥水

定年欧州自転車旅行 1998.07.07(火) 9:10 曇

 

 

着岸にて

定年欧州自転車旅行 1998.07.07(火) 9:20 曇