【改訂】定年欧州自転車旅行 目次

 

 

首都:コペンハーゲン
言語:デンマーク語
人口:526万人 (1996)
国土:43.069平方キロメートル、日本の約0.11倍
人口密度:122人/平方キロメートル、日本の約1/3

☆旅行に出る前、東京にあるデンマーク政府観光局に資料を送ってほしい旨電話を入れると、「デンマークは土地の高低差が極めて小さいのですよ、確か最も高い山でも200メートル一寸 (これは間違い)。自転車旅行なら是非走って見てください…」と日本人女性よりアドバイスあり。酪農王国とばかり思っていたが、その上に意外にも、走行10カ国ではルクセンブルグに次いで第2位の、 1人当たりGDP (国民総生産) の高い国である。
 

 

ヘルシンボーイ⇒ヘルシンエール (Helsingor) 18km
1998年6月22日(月)、終日小雨

 


 

 

ワインを楽しむ
 小雨の中、大型フェリーに乗る。去り行くへルシンボーイ市街を飽きずに眺める。小雨に煙るスウェーデン領が美しい。わずか3週間足らずの滞在であったがスウェーデンにはお世話になった、ありがとう、自分はもう年なので再訪することは多分出来ぬ、と感謝の念を強くして雨の中デッキに立っていると目がうるむ。
 この航路も通関チェックなく全員フリーパス。
 「酒自由都市」と旅行案内書に書いてあったが、なるほどここへルシンエールの港町には酒店が多い。スウェーデンから安いフェリー賃(自転車込みで25sek、約440円) で車で大量にワイン、ウイスキー等のアルコールを買いにくるようだ。どの店も大いに賑わっている。
 天気が霧雨状で悪いというのに、酒店前の広場のべンチに朝っぱらからのんだくれが3、4人ワインをラッパ飲みして騒いでいる。そんなに美味いのか? それにしてもスウェーデンでは見かけなかった風景だぞ、デンマークはマナーが少し落ちるのか? と思いつつも酒屋の1軒を覗く。確かに安そうだ。難は冷やしたものは置いていない事。それでも1本売りをしてくれる。300円ぐらいの赤の中級品を買う。自分も公園のべンチに腰掛けてラッパ飲みする。実に美味い。ホッとする。よし、いい国に来たぞと嬉しくなる。
 横に花屋の出店あり。売り子の中年女性、倍賞千恵子に非常によく似る。笑みの美しい痩身黒髪えくぼ美女。うっとりと眺めながらワインを楽しむ。欧州に来た甲斐があるぞと瓶を立てて口に差し込んでいると、酔っ払いから盛んに声を掛けられる。
 街の案内所に入りYHへの案内を乞うと、市街地図にYHのデンマーク全国所在地図を無料でくれる。スウェーデンはなんでも有料であった。酒屋のワインの安さといい、デンマークは物価が安そうでいい感じ。
 

 

デンマークのヘルシンエール (Helsingor)港

小雨の中フェリーは約20分で渡航、あっという間だった

国境はフリーパス、免税品売り場が賑わう

定年欧州自転車旅行 1998.06.22(月) 10:40

 

 

ヘルシンエールの駅前広場 後方の花屋に倍賞千恵子似のすごい美人がいる!

定年欧州自転車旅行 1998.06.23(火) 9:40

 

 

 

 

(1998年)