ヴィンメルビイ⇒クレープルストゥローム (KlavrestrÖm) 112km
1998年6月13日(土)、决晴。6月14日(日) 連泊滞在

 

 

 

 

【改訂】定年欧州自転車旅行 目次

 

 

寒気厳しく、風強く
 3時に目がさめる。 1時頃より強風が吹きまくりテントがバタバタと音を立て、寒さも加わって熟睡できぬ。この時はさすがにテントの頼りなさ、悲哀さをひしひしと感じる。外は明るいので起き出す。テントは雨ではなく夜露で濡れていた。たたむのが大変である。
 パンをかじって4時半出発。走り出すと更に寒く震え上がる。両手がしびれ、手袋の上にハンカチ、タオルを巻いてその上からポリエチ買い物袋を被せる。左手の前輪ブレーキは握れないがペダル逆転式後輪ブレーキだけに頼る。
 先日の英人2人の力説通り、今日は天気はいいが南南西の強風に吹きまくられてホトホト参る。ペダルか実に重い。予定を変更しオーショダ(Aseda)の小町にも入ったが安宿がなく、結局112キロの長距離を走ることになる。
 クレープルストゥロームのYHは、国道の途中から北へ約5キロ外れた風景抜群の小町に立っていた。最も心配していたのは水戸様のこと。幸い出血はなくホッとする。
 翌日午後、YHより徒歩で約30分の、ここよりさらに北の森林地帯へ散歩に出る。ピクニックコースのようで標識がある。しかし人家は全くなく出合う人も無い淋しい山。そこに放牧の牛がピクニック者を牽制するように山道にたむろする。近くに屋根付きの質素な休憩所がある。牛の群れの中をどのように進むか迷っていると、その休憩所に大学ノートが置かれているのに気づく。何気なくパラパラとめくると、なんとナント、日本文がある。それも本日の6月14日付。達筆な字でお名前は TH(男性名)さんと読める。「2度目のスウェーデン、夏のスウェーデンは特に良い。〇〇(現地人?)とここへ訪ねることが出来て幸せ…」とある。こんな僻村、こんな寂しく奥深い田舎によくも来られたものだと驚く。そこで自分も日本文で1頁、英仏文で半頁のここまでの旅行経緯を書く。最後に、スウェーデンの自然、スウェーデン人に栄光あれ!!と。

 

 

ヴィンメルビイ⇒クレープルストゥローム (KlavrestrÖm)

緩い坂だが大きな起伏が沢山あって大変だ

それに逆強風にさらされて、平坦路でも自転車から下りて押して歩かねばならぬ

今日は112kmも走ってヘトヘトに疲れる

定年欧州自転車旅行 1998.06.13(土) 10:45

 

 

クレープルストゥロームのYHの近くの公園にて 素晴らしい環境だ

中上流家庭の街並みの奥にこのYHがある

定年欧州自転車旅行 1998.06.13(土) 18:00

 

 

快晴 YHの部屋の窓から外を見る

定年欧州自転車旅行 1998.06.14(日) 11:00

 

 

YH近くのピクニック公園で、放牧牛に通せんぼされる

定年欧州自転車旅行 1998.06.14(日) 12:50

 

 

YH横のミニゴルフ場で 夜8時というのにこの明るさ!

定年欧州自転車旅行 1998.06.14(日) 20:00