草原の国、カザフスタン。 | JAPAN to JAPAN ~世界一周自転車旅~

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中国の出国は少々手間取った。


ここを通過する旅行者が少ないからだろうが、出国するまでにパスポートチェックがまず門の前で2回、入口で2回、建物内で5回ぐらいされたかな。あとはパソコンとカメラのデータチェック。


特に問題なく出国はできたが、どうやらこちらの国境もコルガス同様、両国国境間の数キロはバスに乗らなければいけないらしい。これはゴネてもどうにもならない。完全に足元をみられた料金だが、100元(1300円)払ってバスに乗る事になった。

カザフ入国はすんなり。レギストもしてもらえた(*と思い込んでいたが、実は出来てなくて後日トラブル*)






カザフに入るときにおもしろいことがあった。

バスに乗っていた5人の内の一人に、イミグレーションで何気なく隣にいたら
「え?え・え?ちょっとまって!」(みたいなカザフ語?)で彼にパスポートを見せられ、よくみると


[date of birth 14,sep,1984]
とあった。


生年月日が一緒だった!!
こんな事は初めてだ、誕生日が一緒というのはまだあるにしても、年まで一緒となると妙な親近感が湧いてきて、記念すべきカザフ最初の写真は彼との2ショットとなった。



同じ日にこの地球に生まれた男同士。





国境を越えカザフスタンに入ると、すぐドルジバという鉄道駅がメインのような小さな町があった。ここでバスを降り、商店で残った中国元を両替し、町で唯一だと思われるATMでお金をおろして出発。地図も欲しかったが、どうやら売ってないらしい。
聞いたところによると、ここから160km先にウチアラルという町があるそうだ。そこまではおそらく何もない無人地帯が続くのだろう。




閑散とした町。



風は相変わらず強め。道は悪くなり穴ぼこだらけで真っ直ぐ走れない。どこまでも伸びる直線道路なのに車も蛇行運転だ。



舗装が剥がれまくってガッタガタ。。。






馬の放牧。これだけの数の馬を一人の男が口笛で操る。






車はたまにしか通らず、誰もいないと"国"という概念が無くなりそうだが、たまにあるこんなロシア語の看板をみると、中国ではなく北海道でもなく、旧ソ連に来たんだなと再確認できる。いいですね、新鮮だなぁ。




検問所でアーミーと。iphone見せてよ~と言われてしばらくいじくったお礼に?コーラをくれた。








こんな道だ、何もない。






右も左も大草原。中国と違って、畑とかも全然なくどこでもテントが張れそうだったから初日から少し山になっている所の陰でテントを張ることにした。

しかし数分後、遥か先にかすかに見える小屋の方から馬に乗った男が完全に僕のほうに向かってきている。やばい、テリトリーに入っちゃったかな。

男が来ると、僕はとりあえず胸に手をあててアッサラームアライクムとあいさつをした。そして怪しいものではない事を主張するために
あわてて、

えーと、僕は日本から来ました。自転車で
アルマティまで行きます。今日はここでテントを張りたいんです。とできる限りの自己紹介をした。

すると馬に乗った男はそうかそうか、だったらうちに来ればいいよ。と言ってくれた。特に問題はないみたいだ。むしろ歓迎された。

しかしもう荷物を下ろしてテントを広げるところだった
僕は、今日はここで寝ます、ありがとう。と言って断ってしまった。

カザフの草原に暮らす人の家に泊まれる事なんてそうそう無いだろう。惜しい事をしたなとも思ったが、次からは放牧地帯に入る時はまずそこの主に挨拶をしようと僕は思った。かんがえてみればそれが礼儀だ。

それにしても海の男、山の男もかっこいいが、草原の男もまたかっこよかった。自然の中で生きる人はかっこいい。





草原の国カザフスタン、いい予感しかしないね。




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