連日の猛暑。エアコンが間に合わなかった娘の部屋での隔離睡眠は厳しくなってきました。そこでいびきトレーニングの成果を伝えて一緒の寝室に戻してもらいました。
おお、涼しい!快適に眠りにつきました。
ところが、明け方寒い。
そこで翌日はタイマーで3時に消すと、暑くて目が覚める。
では翌日は29℃で朝まで。これだとやっぱり寒い。
じゃあ29.5℃でいこう提案するとこのエアコン設定が1℃刻みとのこと。タオルケットにくるまって寝るのが気持ちいいのよ、と妻。
そういえばエアコンが新しくなってます。
聞くと特売の設置費込みの台数限定最安値49800円、とかで買ったそうです。脇硬い!
温度設定の刻みが0.5℃じゃないことでどれだけコストダウンになるのか知りませんが、特売用に安く作ったのでしょう。リモコンもスイッチや液晶が小さくめちゃくちゃチャチで機能も少なく使いづらいです。そういえば首振りもついてないなあ。
ブランドはシャープ、プラズマクラスター付きで妻は満足しています。
さすが中国、割り切りがいい。虎の子の知財プラズマクラスターをくっつけて特売の目玉に、というのも中国的です。
でも、1℃刻みって、ある意味必要な機能落として安くしてるんではないでしょうか?
49800円で儲けが出るところからのコストの逆算。その値段レンジのマーケットがあってそれ以上は出さない日本人が多くいる。でもその価格では快適な商品は作りきれない。なので退化した。
なんでそこにマーケット?それは日本の給料が上がらないので安ければいいや、という市場。
良くて安いものを日本で作れなくなって海外に生産を移し、最初はうまく行っても日本以外の水準が上がれば日本は優良マーケットではなくなります。そうするとその要求通り作ってくれるところはなくなる。
これまで私も散々中国で体感してきたことですが、まさか自分ちのエアコンでも身をもって知ることになるとは。
今や日本の中間管理職は中国より安いんだよな、と我が身と上がらぬ給料を思いつつ、ずり落ちて行く日本を垣間見たのでした。