営業を続けている小売業の方へのハラスメントが話題になっています。
思い出されるのが非常事態宣言前の出来事。
3月初め、娘と散歩していると目が痒くなったので花粉症対応の目薬を買おうと薬局に入りました。
入るなり、店員さんが尖った口調で"マスクと消毒薬はありません"との声。娘と顔を見合わせて、苦笑した上で、"眼薬でーす"、と言いながら店内に入りました。きっと店員さんも問い詰められて大変なんだろうなあ、と思いつつギスギスした感じが嫌だったのを思い出します。
マスクいつ入るんですか?
なんで入荷予定わからないんです?
から始まって
だからこの店はダメなんだ。
なんだその態度は?それが客に対する態度か?
ネットでお前の店の対応の悪さを流すぞ。
くらいの事は平気で言いそうです。
それでなくてもみんな暇だからストレス解消の対象になってしまってるのでしょうね。
客だから何を言ってもやってもいい、の風潮。駅員さんへの暴力ってもう20年くらい前からだっけ?"お客様は神様です"、三波春夫さんの言葉が間違ったほうに一人歩きしてモンスター量産されてきましたがこれが今回のコロナで加速してしまったら?
これまで中国で長年商売してきて日本の取引先の方に違いを説明してきました。中国人はお互い主張してバランス取るのが日本と違うところ。そのかわり日本人から見てそんなの言っていいの?と思うところまで踏み込んでも結構お互い恨みっこなし。日本はお互い譲ってバランスを取るので中国と逆だからそのつもりで交渉しましょう。
でも日本人同士だと一線を超えると修復できない遺恨が残りますよね。日本も自己主張でバランスを取るように変わっていく過渡期なんでしょうか。どうもそうとは体感的に思いづらいです。
今はネットやメディアの影響でしょう、自分の正義でスカッとするのがクリックを稼いで金になるのでそんなのばっかり。今回日本に帰ってきて家族の影響でバラエティ見て悟りました。
そこに正義のネタがゴロゴロ転がっているコロナ蔓延期。正義の名のもとにみんな勝手に突きまくったら一体どうなるのか?
サービスを提供していただく側のお客様根性が小売業のみならず医療機関、保育所など非常時に戦ってくださっている方の精神を蝕んでいます。このままではそれこそ社会不信、社会不安、治安の悪化につながるという説もあながち誇張ではないかもと思ったりしました。
今日も在宅勤務、郵便局の配達の方の受け取りをしました。普通に、ありがとうお疲れ様でした、っていうけどなあ。さらに心がけるようにします。