上海に出張に行った時のこと。北京から入った虹橋空港から博覧会場まで、そこから荷物を置きに宿をとってある南京西路、それから会食をする虹橋方面へと地下鉄2号線を駆使していました。
便利な分、乗客も多い。
博覧会場から市内に戻るときのことです。ちょうど午後5時ごろと通勤ラッシュ時。乗降客の多い駅で、降りる人が多いのでいったん降りて譲ります。大勢降りてそろそろ降り切るか降り切らない時に、列車のドアが閉まりかけました。もちろん私は列車の外。また、ホームで待っている人はまだ乗れていません。
やべー、と閉まりかけのドアを無理やり開けて何とか滑り込み。
ホームドアが閉まって、安全確認の上発車。安全確認、というより挟まったやつがいないか見てるだけのようです。でもこんなのなら、ドアに挟まって座り込んでしまったりしたら見殺し。これはやばい、そのうち事故ります。
また、南京西路から、虹橋方面に乗った時には、乗り込むのにわれ先に入っていく中国人に後れを取ってあとから乗ろうとしていた西洋人の一団が、乗り終わらぬうちにドアが閉められ、半分に分断されました。
思い出しました。バスとおんなじ。とにかく運転手早く自分の順番終わりたいから、すっ飛ばします。事前に降り口のそばまで行っておかないと降りれません。
そういえば、新聞に、娘のスカートが挟まって非常停止ボタンを使った人に対する賛否が話題になっていました。
安全二の次というか、上海ですらサービスの根っこがわかっていないというのに愕然としました。人が多いから仕方ない、との言い訳が聞こえてきそうで、いつもの嫌な気分です。
そういえば、南京西路で降りた際、出口の自動改札をいともあっさり潜り抜けていったおっちゃんがいました。ああやって復讐すればいいのか。復讐の連鎖は絶えないし、訓練してないからあんなにするっとくぐれない身としては、鼻で笑ってちょっぴり意趣返し。
いずれにしても自分の身は自分で守る、改めて思い知らされました。