金曜日は出資先の皆さんとの忘年会。前週のうちに予約を入れた東方火鍋。101号室で18時30分から。地元で人気の火鍋チェーン店です。

で、当日午後5時。2日間に及んだ予算作成作業を終え、ハタと気が付いた。そういえば、いつも当日電話がかかってきて今日は来るか?と確認が入るはずが電話がない。おかしい?直感的にそう思えるのがこの街駐在5年目の肌感?

で、スタッフに頼んで、確認を入れると、

キャンセルされてる?!

誰かから電話がかかっておまえらがキャンセルしたのだ、いまさら部屋はない。

そんな馬鹿な?部屋はどうなっているのか?

すでに部屋には人が入っている。

そんな馬鹿な?就業には5分ほど早かったですが晩飯も業務の一環、直ちに向かいの火鍋屋に向かいます。

101号室の予約客だ

あんたはキャンセルしている。

キャンセルした覚えはない。誰が電話を取ったんだ、誰から電話が来たんだ、と大声で騒ぐこと10分あまり、部屋に通してやる、といわれました。ラッキ~。

部屋に入ったのが、17時20分。人なんて入ってねーじゃねーか。

まだ予定の時間には1時間以上あります。ただ、これで安閑とはできない。既成事実の積み重ねだ。メシを頼もう。

ここの鍋は一人一人が小鍋で食べるタイプ。肉は冷凍を薄く切る中国スタイルなので、溶けると皿にひっつきます。そこで野菜だけ。

でも野菜はすぐ出るからと拒否られ、とりあえずビールを1本頼んで手酌で。

これでは既成事実が弱すぎる!別の事業に出向しておられる先輩(今晩のメンバー)に、ショートメールで事情を説明、早く来て欲しい旨頼みます。

その先輩が到着する前の5時50分ごろ、部屋の仕切りをしている、黒服のマネージャーと思しきお姉さんが入ってきます。

今日は大変失礼しました。我々のミスです。ほかに静かなところをご準備しました。

ちょっと待ってくれ、私はキャンセルした覚えはない、恣意的にキャンセルしている貴方の責任は重い。また、客対応なのだから事前に予約もしたのだ。

今回分も値引きもさせていただきますし、次回私に言っていただけましたら値引きさせていただきます。ご容赦ください。

そんなことは結構だ。とにかく、今日は部屋でいろいろ話しがあるから部屋確保のために1時間30分前にきたのだ。とにかく部屋だけ使わせてくれれば貴方の謝罪は受け入れよう。

これほどあやまっているのに理解しないのか?これは東方火鍋の経営陣としての対応だ、その上で拒否しているのだな?

(いらっ!)なに?脅す気か?いずれにしても今日はゆすれない。

もっと込み入った会話だったのですが、要約すればこんな感じ。

とりあえずこの会話で引き下がりはしたものの、既成事実の積み重ねを急がねば。

6時10分、先輩到着。もう1本ビール追加。まだ弱い。

そこで、あとのメンバーに電話を入れます。時間通りに到着できるとのこと。これ以上は待てない。オーダーせねば。

まずは野菜と肉をちょっぴり。とにかくオーダー通して到着を待ちます。皿が5つと野菜が5つ届いた段階で、101号室のドアが開けられ、怒った客が入り口で大声でやりあっています。

やばかった~。料理が届いてなかったら実力対決、相手は数名こちらは2名、多勢に無勢絶対追い出されてただろう。何せこちらは便利な敵国民だし。

ドアの入り口で粘ること10分あまり、相手が幸い引き下がったところで、残りのメンバー到着!さあ、一人鍋のだしを選んでさらに既成事実を重ねましょう。

そういえばこの店、しょっちゅう部屋の件でもめてるのを見ます。確率1割くらい。9割オッケーだったらいいほうのこの街。それにしても勝手に人の予約消して、裏金だか関係だかで別の予約を受けちゃう店なんて、普通淘汰されるべき。でも、競争ないから生き残っちゃう。ほかに選択肢もないし私もまた来なきゃならないのでそう強気にでれない。裏金で新規進出者追い出せるし。客は耐えがたきを耐えるしかないのか。

その上、この話をこっちの人にしたら、

オーダーして料理出てからもめなきゃ、料理に変なもの混ぜられるよ

との忠告。なんとも子供じみた情けない話。

まあ、それにしてもこちらで商売するについてもつくづくこんな話が多い。外交もきっとそうなんでしょう。しぶとく粘り強くこちらの言い分を通す、またしかるべき事実はしぶとく絶え間なく積み重ねる。

結局これしかないんですね。