昼食を取っているとショートメールが携帯に。携帯会社からです。内容は、銀色のRAV4とそれに乗っていた嬰児が連れ去られたのでみんなで協力して探そう、というものです。

一瞬いたずらか、と思いましたが、送り元が携帯キャリアですから事件なのでしょう。

その後、営業に出かけるためタクシーに乗ると、FMの交通チャンネルも、番組を取りやめ、情報提供を求めています。また、道路上でも検問が惹かれているために渋滞しているとのうわさ。

放送によると、スーパーを経営する親が朝の出勤の際、子供をつれてきて店内が冷たいので暖房を入れに車を離れた隙にぬすまれたとのことで、車は上げるから子供を返して、と泣き叫ぶ親の声が繰り返し流されています。また、いろんなひとにインタビューして親のつらさを分かち合ったり気を落とすんじゃないといったりしてます。街中その話題で持ちきりの様子です。

渋滞の中、何度もこの話を放送で聞きながら、いろいろ考えます。

この国、すごいなあ、こういうことになると、損得抜きで突っ込めるあたり。

でもこの方法が本当に解決につながるのかなあ。

それにしても監視カメラだらけなのに何で見つかんないんだろう?普通にやればわかるはずでは、、、

ここでまた団結や、思いやりの美徳だとスローガン的なことも繰り返されてるのって、ちょっと引くなあ。利用してる雰囲気もするし。

また、いつもの災害時と同じパターンで、どこどこの組織が見つけるために横の連絡を取った、とか、タクシー屋、宅急便屋、その他いろいろな業種が協力している、とかこれまた今行っておかないと出遅れるとまずい、位の勢いで話が出てたりするのも違和感あるな

日本だったら子供が載ってた時点で車ごとおいて逃げるんじゃないかな

などなど、、、

2ヶ月の赤ちゃん、とのことなので早く無事帰ってくれることを祈りつつ、文化および社会体制の違いを痛感しました。