今朝の動車で大連から帰ってきました。車両は、寒冷地世界初の高速車両(と自慢してるが、、、)380系です。今回、一緒に帰る人に手配をお願いしたら、特等を手配してくれました。
確かに切符が買えるネットサイト12306の予約サイトを見ても、特等、の表示があるので、”グランクラス”を期待したのですが、、、
8両編成のおのおの先頭車の端に特等はあります。場所としては、列車を大根に見立てると、尻尾のだんだん細くなっていくあたり。
入り口からガラス1枚で仕切られ、自動ドアを入ると、1席+2席 2席が3列、1席が2列で、1席が1列足りないところに配電盤があります。
入って驚くのは、荷物棚がない。確かに細くなってるところですから仕方ないということなんでしょう。そして私と一緒に乗った方が1列側なのですが、ちょうど目の前に配電盤が立ちふさがり、普通に座るとつま先が配電盤に当たる圧迫感のあるシート配置。確かに私の座った2人席もとても狭く、中国系飛行機のエコノミークラス並み。隣の人が着たら、足をよけないとすわれません。
これはひどい、ということで、後から乗ってくる人がないのを確認してひとまず一人席を向かい合わせにすると、なんと、ほとんど隙間がなく、膝から先1本分、つまり、向かい合わせに座ると、足を交互に入れるか、片一方に寄せるかしないとぶつかる、というより、ふくらはぎの太い人なら足を外側からさし込んだら抜けない状況です。靴を脱いで足を上げるには好都合ですが、それにしてもすごい。
シートについては、出入り口側の2人席は、ガラスの自動ドアのレールがあり、足を伸ばし(伸ばさなくてもつま先が当たるのですが)ていると、自動ドアがぶつかる構造。こちらもつま先引っ込めとかないといけません。
天井のスポットライトが顔を照ら巣ので、消そうとしたが消せない。(ほかにも読書等がありましたがこれは点滅可能)。
それから窓のサンシェード、これが下まで閉まらない。というのも細くなったところに台形に窓を作っているので、上の辺と下の辺がかみあわないので、下まで閉まらないのです。
それにしてもすごい特等、とびっくりしつつ走り出します。
すると掃除のおばちゃんが、、、こっちでは客扱い中に掃除するんですね。それがだべくっているのでガラスの自動ドアがあいたり閉まったりでうっとうしい。もちろんおばちゃんはきにする風もありません。
そして一つ目の駅が近づくにつれ致命的な欠陥が。出入り口とガラスの自動ドアで仕切られているので、到着前からガラスの扉は開いたまま、そして、出口の扉が開くので、零下20度がダイレクトに吹き込んできます。こちらの列車は乗り降りのため3~5分は止まりますから、その間膝から下が特に凍りつく。ひざ掛け必須です。どこが寒冷地仕様やねん。そういえばほかの車両も開口部がでかく、寒風は要りまくりですが、ここは狭いので、一瞬で冷却完了するのがえぐいところ。
これなら一等のほうがましじゃん。グランクラスの夢は、すっかりそんなことを期待していたことも忘れさせるほど見事に砕け散ったのでした。