今朝はクリスマスパーティーの二日酔いを押して、5時起き。のろのろ準備をしてから6時にホテルを出発。激寒です。さすがマイナス30度、今年一番の冷え込み。

幸いすぐにタクシーは捕まりました。今回はボードを持ってきている人と2人。テーマは、ボロジェッタにボードとスキーは一緒に積めるか?でした。早速捕まえたタクシーの助手席にはめ込んだところ、ボードはあっさり入りました。とりあえず板は後部座席で抱いて乗り、10分後に駅に到着。いけるじゃん。

長い地下通路を歩いて駅にたどり着き、列車に乗り込みます。今回は、前回板がつめなかった反省を生かして、一等車。荷物置き場があります。ところが、その前にかばん置いてなんだか相談してる人が。横から差し込んでいた2つを乗っけて席に向かいます。

ようやく発車。今日はとても寒いので、農家で燃やしている石炭などの煙が上に抜けていかず、風景が煙っています。これで一酸化炭素中毒になるんですね。

駅に着くと、これまたやばい寒さ。昨晩予約しておいたいつものタクシーがまっています。積んでみると助手席にボードと板が収まりました。いけるじゃん。

ここまで寒くなると滑らないので相当ぶっ飛ばします。高速に乗ると120キロペース。でも多分ノーマルタイヤ。おおこわ。ところが、高速の降り口でスローダウン。そんなに落とさなくても、と思ったところ、止まってしまいました。やばっ。エンジン調子悪いままじゃん。幸い5分ほどで再起動。快調にぶっとばし始めます。しばらくすると電話、普通に出ちゃうんですがしゃべってる内容を聞くと、ほかにもエンジンかからなくなった友達が何人もいるみたい。電話を置いてからいわく、”今日は寒いから、エンジンかからないやつが多い”。整備不良だろ、と言い切れないこの寒さ。幸い8時45分ごろスキー場着。大体1時間10分、ってところ。帰りは一緒に行った人の都合で5時25分の列車に載らなきゃ鳴らないと説明したところ、とりあえず3時過ぎ出発、ということで話がまとまり、迎えの予約をしました。

さて、リフト券を買って身支度。いつもはつけない足先キャップ、ヒートテック4枚重ねの上半身のインナー。でもこの程度で本当に大丈夫なの?だんだん心配になってきます。というのもいつも準備してるロビーからして相当低温。

早速ゴンドラに向かうと、あれ、止まってる。ならリフトと思ったところ、動き出しました。ではゴンドラ。いつものことではありますが、低温だと止まりまくるこのゴンドラ、本領発揮。籠が1つ来る度に止まります。ようやく乗り込んでも、動いては止まり、止まっては動き。二日酔いには厳しい試練です。そのうえ、体を襲う寒さ、ゴンドラの内側の氷はどんどん厚くなります。結局頂上まで登るのに30分以上かかりました。

すっかり体が冷え切ったところで1本目。新コースを滑ってみましたが、相変わらず石ころだらけ。滑っていると、手がすっかり冷えてます。インナー手袋もつけてるのに。足の先も凍り付いて、凍傷になるんじゃないか、と思うくらい。それから2本目のゴンドラに向かうと人が増えていて、相変わらず止まりまくっているし、並んでいる間に本当に足先がやばくなってきました。くねくね足の指を動かしますが効果がありません。ゴンドラに乗ってみると、どうも気持ち悪くなって窓から吐いた人がいるのか、その半分くらいが凍り付いています。そりゃそうだ。ストップ&ゴーの繰り返しで私も気持ち悪い。それでもちょっぴりにおいはするものですね。その間も足をくねくねしていると、ようやくゴンドラを降りるころには血がめぐってきました。

そんなこんなで、12時30分まで滑っても7本しか滑れませんでした。それにしても寒い。また、ゴーグルが凍りつく。お昼はカレーが食べたいな~などとないものねだりをしていましたが、ラーメンはあるさといってみると、弁当のみ、それも30元と高い。ならばと2階の食堂に上がってみると、パーティーで貸切。カップめんも考えましたが、とりあえず弁当で。ボリュームたっぷり、まあまあ食えます。満腹になったところで、今度は向かって左側の斜面を。クワッドを降りてから登っていくペアリフトは空いています。そりゃそうだ、寒いもん。のろくて寒いペアリフトですが、ゴンドラも似たかよったか、と高を括っていると、ゴーグルが分けもなく曇り始めました。もちろん即座に凍ります。胸元に入れてあっためて吹いたところ何とか見えるようになり、1本は滑りました。久しぶりのこのコース。途中1/3位がアイスバーンになっていて、全然手入れしてないせいか、がりがりです。すっかりエッジの落ちている私の板では全然噛みません。マジで板、本格的に修理しなきゃ。

そして2本目のリフト。ありゃ、ゴーグルがもうだめです。何とかごまかして2本目滑りましたが楽しくない。ゴーグルをはずして3本目のリフトに乗るとまつげが凍ります。それもだんだん氷が大きくなって、視界に入ってくるから恐ろしい。でも見えないんじゃつまらないからとそれ以降ゴーグル無しで滑るのですが、よく見えるものの、目の周りの冷たさで止まらなければならないほど。1時から3時まで、もちろん休みなく6本ほど滑った最後の1本。もうこれで最後だからとかっ飛ばしました。アイスクリームの食べ過ぎのような頭痛と、凍る手、凍るつま先、もうこれは根性焼きならぬ、根性冷やし。体力はもう少し残っていますが、充分堪能して3時にあがりました。板を片付けようとすると、手にくっつくくらい冷たい。何もかも冷え切っています。15分ほどで片付け、そのちょっと前に無事タクシーも到着。駅に向かいます。

安全を見ましたが、幸い4時20分ごろ到着。出発まで1時間ありますので、駅の中のケンタッキーへ。ココアが身に沁みます。とりあえず30分前になったので改札のほうに向かうとこれが寒い!建物の中なのに。目に付いた中国移動(携帯キャリア)のVIPルーム。一緒に行った人がプラチナVIPだったので無料で使えました。こちらはしっかり暖房が効いています。ガラス張りなので、改札が始まれば見えますから中でぬくぬくと待ちます。改札開始、乗ってみると初期の車両で席が集団見合い式でリクライニングしません。今回初めて気づいたのですが、車内放送で、高速で走行しているからみだりに立ち歩かない、特に子供に注意、との説明。そうだったのか、怖いですね。

駅からは相変わらずタクシーのマナーが悪いので、バスで。バスの窓は、最高気温ですらマイナス21度だった市内の状況を映すように氷の結晶がきれいに分厚く発達していました。

そして約束の6時40分前に無事到着。いい経験をしましたが、ちょっと寒すぎましたね。