こちらの人が思う”数倍”(シューベイ)と、日本人の思う”数倍”(すうばい)の違いについて、今日、中国語の勉強をしていて、たまたま話題になりました。
私の感覚では、数倍、っていえばマックス2~5倍程度、普通2~3倍じゃないかなあ、と思います。でもこっちだと一桁なら全部あり、むしろ、2倍、とか3倍なら具体的に言うから、むしろ5~9倍じゃないか、とのこと。逆に日本人ならむしろ5倍を越えたら具体的な数字を言うんじゃないかな。
それで、どうしてそうなるのか、を考察してみました。
こちらで、やたらと数字を出して説明しますが、その数字の信頼度は低く(新聞や政府発表も含め不完全な統計によるとというのが決まり文句)、数字自体に振れ幅がある。それに引き換え、日本では、不完全な数字はいわないので、よっぽど確度の高い数字か、そうでなければある程度見えている数字を基にしたあいまいな表現になる。
だから、元々の数字に触れ幅があるのだからそれを日本式にすうばいすると10倍近くまで予測しておかねばならない。ところが元々それなりの確度のある数字を元にそれをぼやかして言うのだから、5倍以上にはなりづらい、というところじゃないでしょうか?
元々数字に掛け目があるのは解っていましたが、あらためて、そもそも考え方自体にそれが織り込まれているというのは今日初めて気がつきました。漢字で書くとまったくおんなじなのに。それに、辞書引いても違い解らないし。こういうのが誤解を生むんですね。奥が深い~。