3日、4日で集安にいってきました。
世界遺産の高句麗遺跡があり、歴史で習った好太王の碑があるところです。
私の駐在から7時45分のバスで出発。2日前にチケット売り場で嫌な思いをして買った108元のチケット握り締め、町の南のバスターミナルから出発。途中通化などを経由し、目的地到着は12時45分。6時間のバスのたびです。
途中から雪景色になり、寒さが心配されましたが、到着してみると最近降った雪が解けたところのようであたり一面水浸し。
結局、駐在地では買えなかった帰りのチケットをまずバスターミナルでチェック。
明日のバスは?
売り切れ。
やっぱり出発地で帰りを確保できないのは普通の旅行者にとっては相当のハードルのはず。これも官製ツアーを売るための戦略なら納得できなくもないですが、、
じゃあちょっと待って。(館内放送で王何がしをコール)
(王何がし登場)
(きっぷ売り場のおばちゃん)このひとにきいて。
(王)明日10時のバスがあるよ。110元。
午後のはないの?
ない。
じゃあとりあえずそれで。
わかった。
わかった、で大丈夫なのかなあと心配だったので一応携帯番号をきき、控えます。特に書いたもののやり取りや、金のやり取りも無いまま、とりあえず帰りの交通手段を確保(?)。10時に泊まっているホテルの前に行けばわかるとの事。
ということで、半日で観光しなければなりません。こちらのネットで宿を確保しようとしたけどできなかったので直接電話をかけてとった、翠園飯店にチェックイン。荷物を置いて早々に出発。とりあえず前の流しのタクシーを。
時間が読めないのでまずは一番のポイント好太王碑に。通しのチケット100元を購入。これで4箇所のポイントに入れます。
好太王碑、なるほど、これか。 以上。 ほかに5人ほどの団体がいましたがすいています。
次は歩いて、将軍墳へ。
歩くこと20分、到着。 隣に脇墳もありましたが、いずれも盗掘されてて残骸らしい。なるほど、これか。 以上。こちらも、結局見終わるまで誰もきませんでした。
次は禹山貴族墓地 歩いて戻り始めます。まだ雪が残っていて、ちょっと歩きづらい。のんびりとした盆地の風景です。好太王碑まで戻ってさらに30分とか。うーん。とりあえず歩いてみましょう。でもみちがわからん。と助手席にひとを乗せたタクシーが。貴族墓地ってどう行くの?うーんと二人で相談して乗れ、と。
ところでいくらだ?
20元
ばかいえ、さっき駅から好太王j費まで乗っても10元だったぞ
なら10元、ほかには行かないのか?
おう、そのあと丸都山城まで行って、翠園飯店に戻る。
それなら60元だ。
40でどうだ?
むりだ50だ。
わかった。
ということで交渉成立。車ゲット。ちょっと高いけど、何せ半日しかないから効率上げないと。
さて、貴族墓地到着。運転手が内金とか言い出すかと思ったけど何も言わないのが田舎者か。
こんもりした古墳が7~8個弱並んでいるうちの一つが公開されています。これもひとが誰もいません。勝手に穴に入って懐中電灯で見るのか、と思ったら、案内がついて来て写真取らないか監視してました。でもこれも貸切。しかし、これ本物かなあ?ちょっと斜に構えて、暗い懐中電灯でしげしげと照らしてじっくり見ました。
でてくると、運転手が待ってます。
そして、最後の参観ポイント丸都山城に。手前の平らなところにちいさい古墳がいくつも並んでいます。それを横目に見ながら到着。でも雪が深い。とりあえず南門と物見やぐらまでは行きました。途中滑る滑る。これまた貸切です。ふーん、なるほど。以上。
ということでホテルに戻ると4時30分。3時間で歩行移動込みで見終わりました。
ホテルで晩飯の場所の推薦をしてもらってから出かけて、前の古墳公園をながめ、そのご、町に残る城壁の跡沿いに散歩します。うまく切れ目が着いてるんですが、これも本物かなあ?一応、柵で仕切られて入れなくなっていて、その両側に5階建てくらいのアパートが建っていてそれに挟まれています。
その最後のところではなぜか柵が壊れていて、よじ登ったあとから土が削り取られています。本当に2000年近くも前のものなんだろうか?それにしては管理が悪すぎ。
そして、町の真ん中の道を通って、北朝鮮との国境、鴨緑江から北朝鮮を眺めます。道をバイクで走っていくひとが遠くに見えます。望遠鏡もってくればよかった。
川沿いにデッキがあって夏は北朝鮮を眺めながらビールが飲めるようです。
そして教えてもらったレストランに。鴨緑江の看板の手前の2本目の道にある金達莱焼烤に。入り口の見た目はしょぼかったのですが、中にはいると5時30分にもかかわらず満席。まつことしばし。
鋳物のコンロの中に再生炭が赤く燃えています。これに真ん中を高く、周りを折り返した四角い網を載せて肉を焼くわけです。豆もやしと、キムチと、チシャはサービス。味はまずまず。冷麺もおいしい。たぶん人数まとめればビールも込みで一人30間くらいで納まりそう。本当にローカルのいいお店を教えてもらったのはラッキーでした。
満腹になったところを歩いて帰って宿に。
とっとと休んで、翌朝しっかり寝てから朝ごはん。9時30分にチェックアウトを済ませてホテルの前に行くとすでにバスが到着していてひとが集まりかけてます。心配しましたが、普通の観光バスです。もちろん中国製なので中身はしょぼいですが。予約してる、と言ったら乗れ、と。帰りの交通手段はこれで確保されました。
10時に出発。
最後に面白い光景が。バスの車窓から、清明節のお参りのためお飾りをつけられたお墓が土饅頭で見た目は超小規模な古墳。古墳の中に住んでいる、という話でしたが、古墳つくってんじゃん。
町を離れると予ねて準備の3点セット(首枕、アイマスク、耳栓)で完全防備した上に、荷物は膝の上、でぐっする寝ます。予定通り16時に到着。帰りもやっぱり6時間。
それじゃなくても日本からアクセスの悪いわが街から、さらに帰りのきっぷがかえないバスで6時間移動し、3時間見学して1泊してさらに6時間かけて帰ってくるひとって、そんなにいると思えません。
それに規模的に見ても、これならさいたまのさきたま古墳のほうがすごいじゃん、と思ってしまう内容。長白山が北朝鮮との命名の問題で世界遺産にならなかったのでバーターでなった、といううわさもさもありなん。
地元も盛り上がってないし、客も少ないし、なんじゃこりゃ。
古墳はほかにもたくさんありそうなのでちゃんと観光開発すればいいのに。
世界遺産ファンの方には、静かなところを求める方以外は、いまのところ、いきつくした最後に廻ることをお勧めします。